12月 8日(土)
よろしくベイビー・ドッグ(挨拶)




 立ち寄った書店で『青い麦』の旺文社文庫版を入手。
 今まで持ってたのが堀口大學氏訳のヤツだったんで、石川登志男氏訳の今作はどことなく新鮮に見えました。より現代口語に近いぶんだけ馴染み易いのもイイですね。
 それにしても……堀口訳の古めかしい口語体だとそれなりに格式高い話に見える『青い麦』ですが、なまじ現代語訳されるとラノベ紛いの何かに見えてしまうから不思議ですね。どっちかというと少女漫画っぽいテイストはありますが。
 しかしまぁ……前にも言ったんですが、やっぱりライとリシェルのカップリングを思い出してしまうのは変わりませんね俺。年齢的にも近いものがあるし、性格もフィルはともかく、ヴァンカのツンデレっぷりはリシェルによく似ていると思います。

 そしてポムニットさんはカミーユ・ダルレーです

 ……そういや堀口訳だと「カミル」でしたね。堀口が仏語に明るくなかったのか、それともブルターニュの訛りを再現するあまりこうなったんだか。



 Xbox360のアップデートが到来。
 次世代機の特性として、オンライン通信環境下に置いておくと最新のアップデートに基づいて本体の機能がモデファイされるという仕様になっております。パソコンみたいなモンですね。
 で、今回のアップデートはXbox360マーケットプレイスなどに於ける応答性の改善と、「フレンド登録したユーザーの登録しているフレンドが全て見える」という新機能。

 冗ぉ〜談じゃねぇ〜(※パト2の航空管制官風に)

 前者はともかく、何ですかフレンドのフレンドまで全て見えるってのは。これじゃ殆ど自分と関係ないユーザーまで検索可能じゃないですか。つーかアップデート直後に見知らぬオージーからゲームへの招待が届きましたよジーザス・ファッキン・クライスト!
 ……何考えてんだかマイクロソフト。



 Kinos Reise Bd.4到着。ドイツ語版『キノの旅』の第四巻ですね。
 金曜の朝っぱらに突然紀伊国屋から「あと二、三日で発送するぜ」というメールが来てましたんで、じゃあ来週の火曜あたりに届くのかなーなどと期待してたらその日の内に発送完了のメールが届きました
 ……正直な話、紀伊国屋の通販スタイルはフリーダムすぎる。アンドリュー氏(※英語版『キノ』訳者)も「紀伊国屋から『発送が遅れる』って葉書が着たけど、Eメールで寄越せよボケ!」と憤慨されておりましたね。
 ともあれ、第四巻。
 部屋の有象無象に紛れて独和辞書がどこかに消えてしまったために大意しか掴めないんですが、今回も再現度はそこそこ高そうな予感。気になったアレンジメントといえば、カラーページに収録された『×××××』という話のタイトルが "XY" に変更されていた事でしょうか。この話の原題は幼少時のキノのエピソードと強固にリンクしてるものですから、ドイツ語版第一巻の『大人の国』でキノをそう呼んだように「XXXXX」にしておいた方が無難だったんじゃないかね。幼少時のキノと同じ名前を用いる事が肝要なんですから。
 ……そういえば、英語版の第四巻は2008年6月以降に発売(参考:en.wikipedia)が決定したらしいですが、アレは『XXXXX』をどう訳すんだろう。一巻で幼少時のキノの名前を"Little flower"にアレンジしちゃったし。
 アンディは「もう四巻までは訳し終わってる」みたいな事を教えてくれましたが、楽しみですね。まさか例のステキアレンジの法則が働いてカラーページ全部削除とかされたら(ry



 以下チラシの裏。

おい、ブラウ作戦しねぇ? ブラウ作戦
おぉ、いいよ
俺、俺すげー強ぇーけど。 言っとくけど。 俺すげー強ぇーよ。
だって俺の知り合いにあの、アジアで五番目に強ぇー日本いるもん。日本!
戦争五番目に強い日本いる!
いいよ。やろ。
なに、なに賭ける?
祖国(ファーターラント)!?
お……うん……
あ、いい? いいよ
ケーニヒスベルク。いいよ! ケーニヒスベルク!
おぉ。じゃあケーニヒスベルクで。東ベルリン増し増し。
増し増しだー! 増し増しだー!!
ふ、ふふww 俺自重www 俺、自重しろwwwwww
あ、いい?
あ、じゃぁ俺装甲擲弾兵使うわ。装甲擲弾兵。おう。
お前自動車化狙撃兵使うなよ。俺が装甲擲弾兵使うんだよ。
だ、ちょ、お前自動車化狙撃兵使うなって!
お前タンクデサント使っとけよ! お前T-34好きだろ!
だから自動車化狙撃兵使うなって! おい! おい!! 自動車化狙撃兵!!
自動車化狙撃兵使うなってー!!!!




12月11日(火)
デス・フロム・アボーヴ(挨拶)




 ドイツ語版キノの"Der Land der Zweisamkeit"読了。日本語版の「二人の国」に相当するチャプターですね。Zweisamkeitってのはどう日本語にしたらいいのか分かりませんが、まぁ「二人でいる状態であること」くらいの意味だと思います。Einsamkeitだと「孤独」
 毎度の事ながら、翻訳の精度はさすがドイツ人といったところでしょうか。万事そつのない丁寧な訳でした。
 ただ一点気になったのは、酒が入った後の旦那の台詞の訳でしょうか。日本語だと「私も、昔はモトラドに乗ったことがあるんですよ。エンジンがこう、横にどかんって二つ出てるヤツねぇ……。自慢じゃないけど、うまかったんですよ」となっているんですが、ドイツ語版だと

 Früher bin ich übrigens auch Motorrad gefahren, das war vielleicht eine Maschine ... die hatte fette Zylinder, ich sag's ihnen. Ich will nicht prahlen, aber sie war einfach toll!

 ところで、以前は私も同じようにモトラドに乗ってたんですよ。確かエンジンが一つで……でかいシリンダーがついたやつでね、それ。自慢するんじゃないですが、エンジンはとにかく最高でしたよ!


 "das war vielleicht eine Mashine"が正確に訳出できてないかもですが、疑問に感じたのはそこでなくてダンナがモトラド本体でなくてエンジンを誉めている点です
 "Sie war einfach toll!"の主語sieは女性名詞に対する代名詞で、かつ動詞であるwarは主語が一人称・三人称単数の場合にのみ用いられるものなので、sieは同じく女性名詞であるeine Maschineを表してると思われるんですが……おそらく日本語の「うまかった」を「上手である」という意味でなく「良かった」という抽象的な意味として解釈してしまったんでしょうね。


 ちなみに、エルメスの「内政干渉 → ナイゼル艦長」の言い間違えは"Einmischung in interne Angelegenheiten → Einweisung in angelsächsische Internate"となっております。日本語に再翻訳すると「国内問題に対する介入 →  釣り竿ザクセン人の寮に住まわせること」になりましょうか。
 釣り竿ザクセン人って何だよ
 ……いや、音としては似てるけどさ。アインミッシュンク・イン・インテルネ・アンゲレーゲンハイテンとアインヴァイズンク・イン・アンゲルゼクジッシェ・インテルナーテ。……片仮名にしてみたら似てない気がしてきた。



 あとは『さよなら絶望先生』を購入。同志某がいたくお気に入りの作品だということで、それじゃあ試しに読んでみるべよと三巻まで纏めて買ってしまいました。
 ちなみに、しえさんはそのタイトルから或るデンマーク人を思い出してしまい、別の同志に「『絶望先生』ってさ、キェルケゴール片手に楽しめる?」という頓狂な質問をしたことがあります。帰ってきた答えはなんと「イエス」だったので、あのデンマークのせむし男が大好きなしえさんは勇んで今回の購入に踏み切った次第であります。
 まぁ、そうして岩波版の『死に至る病』を片手に今まで読み進めてきた次第なんですが……ウソつきやがったなこの野郎 (※常識的に考えてウソです)

 ちなみに、といっても皆さんご存知でしょうが、しえさんは捻くれた男です。
 ギャグ漫画に分類されるらしい(人間の心に深く切り入った哲学書じゃないのか? キリスト者的な絶望はどこに行っちゃったんだ?)この『さよなら絶望先生』も、捻くれた視点で読んでみると妙な部分で吹き出したり、笑いをこらえる事ができなくなってしまったりします。
 どういう部分かって? 共産ネタに決まってるじゃないですか
 ……稀にどうしてアニメ化なんて暴挙が罷り通ったのかと不思議に思うほどにヤバいネタが紛れ込んでるんですが、その中でも共産ネタの輝き方だけはピカ一だと思います。文革を「最低限文化的ですらない革命」と評したり、レーニンの名前がやたらと出てきたり。
 次は何だ。五ヵ年計画か。コサック集団移住か。ドイツ人入植者排斥運動かそれともカティンの森(以下略)

 とまぁ、ここまで書いてるうちに全体としてどういう話だったのか思い出せないという事に気付いたりしましたが、とりあえず霧はカワイイ。



 その後、一緒に買ってきた『ガンスリンガー・ガール』の最新刊を読了。

 こっちのがよっぽど絶望じゃねぇか
 いつからお涙頂戴シナリオ/ラヴコメになっちまったんだよウワー (←滂沱しながら)




12月18日(火)
ウンターガング(挨拶)




 どうもこんばんわ。仮の同居人が我が家にやってきて何ヶ月目なのかよく覚えてませんが、最近なんか部屋の中がヤツの私物で侵蝕されている気配があってビックリなしえさんです。一応ワタクシも心の広い人間であろうと努力してはおるのですが、さすがに自分のスペースに色々持ち込まれると、もうしえさんの堪忍バッファはオーバーフロー寸前ですよ。
 『ひぐらしのなく頃に』でもレナが父親の愛人の私物が家の中に増えていく様を悪し様に語っておりましたが、今のしえさんには彼女の気持ちがよく分かります。
 つーか化粧品多すぎだろ。
 今朝も風呂でヒゲ剃って、脱衣所で体拭きながら洗面台の棚をちらりと見たら、ただでさえ少ないしえさんの男性化粧品の数々を仮の同居人のそれが量的に圧倒しておりました。見渡す限り瓶、瓶、瓶。
 ……ここオレの家だよな、本当に。


 ちなみに、しえさんが愛用する化粧品はヴァイタリス柳屋ヘアトニック、それにウテナ男性用アストリンです。言わば三種の神器。
 この組み合わせでしえさんがバチッとキメた場合、仮の同居人曰く「お父さんの匂いがする」との事です。――うっちゃっておいてくれ。おれのことなんて全部うっちゃっておいてくれ。
 ……このままじゃ流石にナウさ(←死語)が足りないので、次に買い足す時は何か別のブランド買いましょうかね。GM5とか(※余計オヤジ臭いです



 先週末に『ヒトラー最後の12日間』を観ました。
 舞台は大戦末期のドイツ、本人に似過ぎてビックリな俳優の演じる総統閣下がハルヒ以外には許されないワガママを連発した挙句、愛人のエヴァと共に自殺する経緯を、ある女性秘書官の視点を通して語られる内容となっております。
 末期ドイツ帝國ですよ。末期。
 ドイツ映画らしく暗い描写が目立つ本作ですから、犬死しまくりの国民突撃隊とか、包帯所に於ける麻酔無しの四肢切断とか、無理矢理市民を徴発しようとするアルゲマイネSSのゴミクズとか、そういうのがいっぱい。
 8.8cm高射砲を操る金髪おさげ少女もあるよ
 ちなみに、しえさんが当初不謹慎にも想像した「イワンに捕まって、映倫から文句付きそうな事をされちゃう金髪おさげ少女」というのは最後まで起こりませんでした。なぜって、ユーゲントのガキと心中しちゃったから
 ――無論しえさんとしても、アメリカはハリウッド映画の素晴らしさは認めざるを得ませんが、戦時の混乱やリアルさの演出に関してはドイツ映画も素晴らしい物を持ってるのではないでしょうか。ハリウッドだったら生き残るぜ、この金髪おさげ少女。
 あと多分黒人も生き残る。ハリウッドなら。



 Kinos Reise Bd.4も中盤までなんとか読了。日本語版で言う「ぶどう」までです。
 「仕事をしなくていい国」「分かれている国」と共に三篇を読んだことになりますが、まぁ特にこれといった感想がないのが今日の感想です。――英語版だと「この訳はねェだろ!」と笑いつつも楽しめたんですが、そこは仕事の正確さには評価の高いドイツ、あんまり難癖付ける場所もありません。
 強いて言えば、「分かれている国」でキノが食べた鯨肉(ドイツ語ではWalfleisch)がWahlfleisch(選挙肉)となっていた誤植が目に付いたくらいでしょうか。……と思ったら、Google先生に聞いてみると案外この手の誤植は多いみたいですね。ヴァールフライシュ。



 一言メール返信。

>鍵穴様
>霧描きまくってじっくりと洗脳してきた甲斐があったってもんです(ぁ


 どうもありがとう。三巻以降は手に入れてないけど。


>モル様
>『霧可愛い』とさえ思えればよかろうなのだッ!


 絶倫先生の方が好みだったりする、と打ち明けたら笑いますか。




12月22日(土)
おんぶ(挨拶)




 もうすぐ有名なジュー大工の息子がベツレヘムだか何処かの馬小屋で生まれた日になりますが、予定のないしえさんは独り寂しく自転車漕ぎに行く予定。
 仮の同居人?
 ハッハァー! 手前味噌というか、勿論自慢じゃありませんが、これでもしえさんの仮の同居人は家族思いのファッキングッドな人ですよ! 24日にはクリスマスを家族と過ごすべく帰宅するそうです!
 ホントに優しいねキミは! 戻って来てもお前の居場所が残ってると思うなよ!


 ……いつも言ってる気がするけど、本当に心狭いよね。しえさん。



 そういや以前に12月17日発売と書いた『コールオブデューティー4』ですが、アレはしえさんの勘違いで、実際には12月27日発売でした。
 たかが10日の違いとはいえ、オッサンの癖して忍耐強いとは言えないしえさんはひたすらイライラしながら待ちの態勢。おまけにファミ痛のレポートによると「バグがあるかもしれない」という非常に不安になる報告が為されているようで。
 ……まぁ、日本語ローカライズってそういうモンだからなぁ。2バイト文字使ってキャッシュが溢れかえるとか、普通に考えられる事態だし。
 以前もそれでゲームとしておよそ成立し得ないバグの数々を抱えたゲームがありましたね。『GRAW2』とか言いましたっけ?
 まぁ文字化けや誤植・誤訳程度ならガマンしましょうか。致命的なシステム上のバグなどが紛れ込まない事を祈るばかりです。
 誤訳もあんまりヒドかったらアレですけどね。公手成幸レベルだったら売却決定
 奴の訳した『ブラックライト』は迷訳の宝庫です。
 穴をねらって撃て!



 ……年の瀬だってのに、こんな日記ですいません。
 この一年の総括なんかもやろうかと思ったんですが、総括するような事もないので保留。



 一言メール返信。

>モル様
ちょ、お父さんのにおいw


 加齢臭じゃないかというのが専らの噂。


>13番様
ヒトラー役の俳優さんは僕が思うにヒトラーのクローンだと思います。


 彼が出演した他の映画のスチール写真も見てみたんですが、案外普通のお顔だったので安心しました。
 『12日間』での彼の喋り方や動きがヒトラーそっくりだというのは同意するほかありませんが。




12月27日(木)
義務の呼び声(挨拶)




「25日の夜には帰る予定。御飯は多分食べてくるので結構――質問は?」
「言いたい事ならひとつ」
 ヤニェクは言った。
「何?」
「くたばれ」
 女は笑った。
「ゆっくりとそうしてるんだと思うけどね」




 ――どうもこんばんわ。今年もクリスマスは独りかも寝むのHans Chenowthです。メリークリスマス。
 仮の同居人は予定通りに実家へ帰って、ご家族と団欒を楽しんできたようです。置いてきぼりを食ったしえさんは口を極めて彼女を罵った挙句、「むしろもう戻ってくんなトゥッシ!」ドイツ人女性が聞いたらその場で無礼打ち間違いなしの棄て台詞を吐き、二人の同居生活は一時中断。チャンチャン。
 ……戻ってきて欲しいのか、戻ってきて欲しくないのか、自分でもよく分かりませんね。しえさんという人間は今や誰が見ても恥ずかしいくらいのハサハ主義者ですので、現実の女性というものに対しては酷く醒めた目を以ってして見てしまうものの、しかし家に自分以外の誰かがいるというのもまんざら悪いものでもないと感じ始めたのも事実。
 もういい加減いいトシだしなァオレ……



 そんなわけで、今年のクリスマス・イヴの夜は大荒れとなりました。
 安ワイン一本空けて吐くわ、吐いたら吐いたで「酔いが醒めた」とか抜かして発泡酒二本も飲み干すわ、もうやりたい放題。おまけに「よっしゃエロ画像でも見んべよ」とPCを立ち上げたら、知り合いのヴェスペ氏(仮名・学生)からメールが届いていて、「課題のドイツ語に分からないところがあるから助けてくれないか」などと他力本願も甚だしい(※あなたが言わないで下さい)お願いをされてブチ切れたりと散々な聖夜となりました。
 ……実は先日の飲み会で「手助けするよ!」って安請け合いしたのを、後になって思い出したんですがね。どうしてこうアホなんだかしえさん。
 それよりKuchenmaschineなんて分かり辛い単語訊くんじゃねぇよ。「調理機械」とでも訳しておけ! (←誤訳)



 とまぁ先日は朦朧とした意識でここまで日記を書いて、あとは不貞寝をこいて翌朝仕事に行ったわけです。
 仮の同居人は予定通りに25日に戻ってきました。その瞬間、何故だかはよく分かりませんが「負けた」という感じを抱きました。何に負けたのか。
 ――ついでに付け加えると、お正月も家に帰るそうです。ああ、そう



 『Call of Duty 4』購入。PS3版とは日本同時発売ですが、どのゲーム屋さんを回ってもXbox360版の入荷数がガッデム少ないことに思わず涙が出そうになりました。おかげで探すのに手間取っちゃったよマインゴット!
 内容の方は、まだちょこっと触ってみただけですが、素晴らしくしえさん好みのゲームとなっておる次第であります。傍目には数多の鉄砲撃ちゲームと異口同音の出来には見えましょうが、例えば弾倉内部の弾丸を全て撃ち尽くしたときと、まだ残っている状態でのリロードではボルトの操作モーションに僅かな差が出るだとか、ドットサイトの機種によってレティクルが微妙に違うといった偏執的オタク/s>通の拘りどころまでしっかり作りこんであるのが好印象です。PEQ-2が実際に機能したりとか。
 心配していた致命的なバグや文字化けなども今のところ確認されておらず、とりあえず地雷とはならなかったようです。……なんかマルチプレイヤーの方では「動力を止めろ」なんていう不安なターム(おそらく「ストッピングパワー」の誤訳)が確認されてるそうですが、まぁそこは脳内補完で何とか。



 明日で仕事納め……できればいいな。




12月30日(日)
チャージを爆発させろ(挨拶)




 年末ですね。
 無事に年内の仕事も何とか終わりまして、酒を浴びながらフラフラ家に帰って、既に床に着いていた仮の同居人を起こす程の騒音でもってドアを開けて、自分はそのままグッスリ爆睡。そのまま、進軍ラッパに気付かずに眠る。
 パセリ、セージ、ローズマリーにタイム。

 そんな感じで29日の朝はどんよりと目覚めたんですが、意外なことに普段は早起きの仮の同居人はまだぐっすりとお休み中でした。
 自分が夜中に叩き起こしたのも棚に上げ、「だらしねぇ奴っちゃな、コノヤロ!」と悪態を尽き(しえさんはクズ人間です)、そのまま洟をかみながら風呂場へ直行。そして今年最後(※多分)の滝ゲロを噴出させて、身体を適当に洗って戻る――仮の同居人は未だ起きる気配無し。
 そういえば、以前仮のが実家で使っていた暖房器具を持って来てくれるという嬉しい知らせを受け取ったのですが、この日記を書いている今現在、未だ我が家には到着しておりません。貧弱なオイルヒーターがあるのみです。
 ともあれ――そんな役に立たないような暖房器具に濡れたタオルを掛けて乾かしながら、ふと思い立って、しえさんがかつて現場職で鍛えた肉体を鏡に映してみると……あにはからんや、そこには中年の坂に差し掛かった男の、トランクスのみをまとった弛んだ肉体が。
 絶望しながらも、酔いの残るアタマで即興のインチキ武道の型をでっち上げ、脱衣所でしばし見えない敵と格闘するChenowth。ちっとも強そうに見えません。
 と、そこに起き抜けに顔を洗いに来た仮の同居人。

 自慰の最中に母親に踏み込まれたってこうは恥ずかしくあるまい

 滅多なことでは動揺しないしえさんも、この時ばかりは表情を凍りつかせて瞠目し(※パンツ一丁)、神妙な面持ちの同居人と見詰め合うこと数瞬――
 そして、仮のは得心したように、こう言いました。

 「スチュワート大佐?」

 今日はクリスマスですか
 ……ちなみに、その後半裸のまま居間へと赴いて、ふざけてリモコンを拳銃のように構えて操作したら、奴さん笑ってくれました。失笑というか苦笑に近い笑いでしたが。



 ここまで書いてて思ったんですが、年末までもこんな調子でいいんですかオレ
 今年の総括でもやってみようかと思ったんですが、ロクなネタがありませんしね。仕事が現場から事務方メインになったのはある意味大きな変化でしたが、会社が変わったわけではないのでこれと言った感慨が沸かないのも事実です。……というか、何かトラブルがあると現場行きだしね。最近。免許持っててよかった。
 2007年後半に突如我が家に光臨致したドミネ・クリスト仮の同居人がしえさんの生活に何か変化をもたらしてくれた可能性についても少し考えてみたんですが、実際のところ彼女が与えてくれたのは独居時代を上回る煩瑣な家事と日記のネタ程度だったという事実。
 このまま惰性で齢喰って死んで行くんだろうなァ……



 今日はとりあえず一年の垢を落とすべく、部屋を掃除しました。
 意を決して蔵書の1/200(※しえさんは貧乏性)をブックオフに持って行ったり、部屋のカーテンやシーツなんかの類をまとめてコインランドリーに放り込んだり、窓をガラスマイペットでピカピカにしたりしてました。月幾らで借りてる部屋でも、やっぱりキレイな方が気持ちがいいモンです。
 掃除が終わったら、後は先日買ってきた『Call of Duty 4』をひたすらプレイ。既にオフは一周してるんですが、何度やっても面白いですね。やはり兵器の再現度が高いのが好印象。
 リロードモーション一つとっても、タクティカルリロード時には弾倉を差し替えるだけで、装弾数全てを撃ち切るとボルトを操作する動作が追加されるなど、細かいところにまで配慮が行き届いているのは、しえさんのようなガイキチコアなファンには嬉しいところです。ジャベリンの弾道がそれっぽかったり、ナイトビジョンモードにするとPEQ-2が作動しているのが見えたり、ドットサイトにしてもC-MOREタイプとチューブ型、それにホロサイトの三タイプがあるのが憎い。
 まぁ、ここまで凝っておきながらドラグノフのスコープのレティクルが違うというのは不満っちゃ不満ですが。でもゲーム的には視覚的に理解し辛いから再現しなくて正解か、アレ。
 ちなみにオンラインでは装備や特技をカスタムして自分好みのプレイスタイルを模索できる仕様になっておりますが、これがなかなか良いバランス。「どの組み合わせが最強」という事はなく、プレイヤー自身の得手不得手によって独自の戦い方を確立できます。接近戦で弾をバラ撒くもよし、チマチマと爆薬を仕掛けるもよし。
 しかし『Battlefield 2』などのように広いマップは用意されておらず、また市街戦マップがそのほとんどを占めるため、スナイパーの優位性も比較的抑えられているのが特徴。見えないくらい遠くからバン、という事は滅多にありません。おまけにCoDシリーズではリスポーン地点が固定されないため、いわゆる「ベースレイプ」状態の陥る事はありませんし、背後を取られないからといって敵のスナイパーがのうのうと自陣を狙ってくるなんていう事態にもなりません。
 ホントよく出来たゲームですねコレ。部屋検索が自動ってのは 許し難いがな。
 負け越し中の外人ホストゲームに放り込まれたときの絶望感は異常。ラグラグラグラグ。