3月32日(月)
繰り返します、「コマンドー」(挨拶)






   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ●)(●)
. |     (__人__)  エイプリルフールネタくらい何処でもやるだろ……
  |     ` ⌒´ノ   常識的に考えて……
.  |         }
.  ヽ        }
   ヽ     ノ        \
   /    く  \        \
   |     \   \         \
    |    |ヽ、二⌒)、          \



 どうもこんばんわ。ふと「禁じられた遊び」の切ないギターの調べが聞きたくなって、動画であるんじゃないかと某Ньконько動画で検索したらローゼンメイデンばかり出てきて失望したHans Chenowthです。
 でもまぁ、確かに今どき流行りませんよね。あんな白黒映画。子供の無邪気さとある種の残忍さがよく表現されてて、個人的には大好きなんですが。最近の若い人がタイトル聞いたら「どこのエロゲ?」とか普通に訊いてきそうだから困る。
 しかし何ですな。フランス人は地球の癌細胞と信じて疑わぬしえさんでも、彼らの芸術的センスは認めざるを得ません。『恐るべき子供たち』も面白かったし。



 最近また冷え込む日が増えて困ったモンです。
 内勤になってからは凍えることも少なくなりましたが、それでも職場への行き帰りの自転車はまだまだ寒く感じられます。特に自転車の場合、ブレーキをコントロールする手の冷えが致命的な事故を引き起こすので、まだまだ手袋は必須。
 そんな中で明日からは新入社員が入ってくる。今日日の新社会人なんてのはパソコン世代でしょうから、しえさんもウッカリしてると追い越されて無能扱いの末に失職なんてことになりませんから、これからも気を引き締めて掛からないと。こちらが年上であることを嵩に着て押さえ込むのも手かもしれませんが、なんだか大人げないので自粛したいと思います。いや無理かもしれないけど。
 ……何だかんだいって、この仕事を始めた当時は年功序列に辟易しなくも無かったんですが、いざ自分が中堅クラスの年齢になると考えも変わるモンですね。自分で新入社員にあれこれ言えると思うとなんだかサディスティック快感。博愛を旨とするハサハ主義者としては自重したいところですが。




4月 2日(水)
U.S.アーミーは軍隊なのか?(挨拶)






 こんばんわ。Hans “多分ハサハは俺の事を「おじさん」と呼ぶだろうな” Chenowthです。姪とか近所のお子様たちからそう呼ばれるような齢になりました。いや、別にいいけどね。おじさん。むしろこの齢になってまで「お兄さん」とか呼ばれるのは困ります。
 そんなおじさんなChenowthですが、それでも未だに心はババヤーガ並の腹黒少年のように悪戯っぽいところがありますんで、色々としでかします。4月1日に当「駄文ハイム」のサイトを弄って訪問者を驚かせてやろう、とか。
 ……あんまりインパクトなかったかな。何しろ嘘つくのがとんでもなく下手ですからね、しえさん(※



 酔った勢いで、しばらく読むのを止めていたスティーヴン・ハンターの『ブラックライト』を通読してみました。
 ハンター自体は好きなんですが、如何せん公手成幸の翻訳がダメダメなもんで、マトモな神経の持ち主ならいざしらずChenowthには全く受け付けない代物と化しています。
 無線で否定の意志を表す"Negative."の慣用語が「否定的だ」になるという戸田奈津子女史も泣いて逃げ出すほどの珍訳がぞろぞろと登場するわけですが、それでも限りなく日本語に似ている言語にはなっているので、普通の方ならばあまり問題にはならないかもしれません。ですがしえさんのような偏屈には拷問に等しい翻訳ばかりです。「“スーベニア”のショップ」とか、公手の野郎キサマ頭涌いてんのかと。素直に土産物屋とか書けんのか。校正担当した運の悪いヤツも何も思わなかったんですか。
 ……『狩りのとき』はさほど変な訳じゃなかったんだけどなぁ。『ダーティーホワイトボーイズ』もイマイチとはいえ、誤訳もそんなに見当たらなかったのに。

 あ、話は面白かったです。
 1970年代にはM16を軽蔑しながらも1990年代になってMini14が愛銃になったボブ・リーが微笑ましいですね。つーかお前.223口径を「プードル撃ちライフル」とか抜かしてたじゃねぇか。……木製銃床ならいいんですか。



 一月ほど前に、同志某から依頼を受けまして(実際には元々構想があったものを、「どうか?」と尋ねてその完成を望む声を引き出す性質の悪い欺瞞)とあるSSを書いてみたことがあります。
 自分でもそれなりに一つのハナシとして纏まったように思いましたし、ウケも良かったために鼻高々になって2chの某スレに投稿しようと思い立ったんですが……他のSSが眩しすぎて気後れしました
 だって皆さん凄いんですもの。
 エロさとか萌え成分とかいう話じゃありません。みんな物凄い勢いで改行するわ、括弧閉じの会話文にも句点を挿入するわ、明らかに新時代のルールに則って書いている作品ばかりです。
 まぁ後者はともかく、改行が多いというのは2chのように横広なページでは妥当な処置ではあります。あんまり長い文章だとページの端から端まで行って折り返すような事になりますから。なのでこうした「ネット掲示板に投稿する場合」のマナーとしては改行の多様も認めざるを得ないんですが、偏屈偏狭頑固一徹として名高いChenowthのことですから、これらの暗黙の了解に対して「なに言ってやがる」と悪態の一つも吐きたいところもあります。
 いい気なモンですね。
 文学青年気取りでSSなんぞ書いて、ロクに面白いモンが書けやしないのに、それより数倍は面白い2chのSSを「文法がなってない」だの「地の文が少ない」などとしたり顔で批判するんですから。しえさんに纏わる全てがそうです。喋れもしないドイツ語について語ったり、分かりもしない政治に難癖を付け、人間の理想的な在り方を語りながら自らはその実現に一片たりとも希望を抱いていないといった、そんな具合。ハサハ主義なんてのも欺瞞の一つに過ぎません。真にハサハを畏敬の念で以って見ているのであれば、ハサハフォルダの中の猥褻な絵を全て削除していなければいけません。
 Hans Chenowthとはそういう人間です。

 (と、ある晩に仮の同居人から誹られた)



 以下一言メール返信 et 私信。


>モル様
モルさんもレシイストなのでマ太郎は特に感ずるところはないです。


 人権団体には言うんじゃありませんよ。


>皇翼様
トップページに爆笑したww 誰のサイトかとww


 気付かれなかったらどうしようとか思ってましたけどね。


>Herr Inuzuka様
Ich behauptete, wieviel ich den Unterleib Mädchens liebe,


 Ich mag er auch, mein Kamerad!




4月 5日(土)
最終鬼畜国ユナイテッド・S(挨拶)









4月 8日(火)
スラヴ民と香辛料(挨拶)






 先日はウッウッーウラウラ(゚∀゚)な日記になってしまいましたが、たまにはいいよね。駄文ハイムはテキストサイトですが、こうでもしないと看板娘を設定した意味が全く無くなるもんで。もはや彼女もネタ要員か粛清要因。
 本当は5月9日の対独戦勝記念日まで温存しておこうと思ったんですが、それほどの価値もないので先に載せてみたりしたわけです。Pixivにも同じモンをアップしてますが、タイトルが駄目駄目で自らのセンスの無さを思い知らされます。ミサ・インテ・クァンセン。



 横浜駅某所で『Ghost Squad』が稼働しているゲーセンを発見しました。
 セガ直営店では1プレイ200円ということもあって触りすらしなかったんですが、流石に旬も過ぎたせいか1プレイ100円に値下げ。これなら懐事情の厳しいしえさんでもプレイできます。
 「要は狙って撃ちゃいいんだろ」と、海兵隊もビックリな脳筋セリフを嘯きながらワンコイン投入。そして珍しいサブマシンガン型のガンコンを持ち上げて、画面に向けてみると

 照準狂いまくってるじゃねーか!

 なんかこう、実際狙ったポイントから10cmくらいズレてるんですが。コレで狙えってか。それとも弾着修正しながら撃てと?
 ……まぁそんな感じで、テロリストを捉え損ねて反撃食らったり、人質を誤射したりと散々な結果に終わった初Ghost Squad。きちんとゼロインしといてくださいよ。



 年度の変わり目ということで、色々と大変になってきました。
 仕事の方は微妙に管理職に片足突っ込んだような具合の職掌に就くことになりましたし、しかも仕事場で宛がわれたパソコンのキーボードの配列が106スタンダードでない(※左下がCtrlでなくFn)という嫌がらせのような仕様で、泣く泣く自費でUSB接続の106を買って来て繋ぐ羽目に。本当にアレ困るんですよ。特にDeleteの位置が高すぎたり、Endキーが省略されていて文章入力時に余計な手間が掛かることがあるんで。
 私生活の方は棺桶に片足どころか既に不思議なラッパの音が聞こえそうな状態。脳味噌の右半分でハサハを思い浮かべながら、残りの左半分で「あーなんで『絶望先生』は誰もがおっぱい大きめなんだ。久米田は読者の好みを理解していない」などと考えた挙句、Chenowthの性癖が特殊なだけという事実に思い至って密かに慄然としたりしてます。「誰もが大きめ」というのは語弊がありますが、平たいのに限ってメール弁慶だったりグーク不法入国者だったりナチュラルボーンキラーだったりします。……というか、あの濃いメンツ見てると奈美がひどく魅力的に見えてくるから困る。
 ワタシ思うんですが、『絶望先生』は「まともな登場人物が限りなく少ない」という点に於いてはパルプ・ノワールの流れを汲んでいるのではないでしょうか。千里の破壊衝動や凶暴さはジム・トンプスンの描く典型的な主人公にも見られる類のものですし、可符香が時折誰にともなく漏らす「過去の出来事」というのは、エルロイが得意とするトラウマのフラッシュバックを想起させます。
 結論: 『絶望先生』 = ノワール。
 そのうち手錠を嵌めた両手で包丁を持ちながら、「目玉野郎! 目玉野郎!」と叫んで全力で先生を殺しにかかる千里なんかが見られるはずです。そして動物大好きなあびるたんはウルヴリンの義歯を(ry


 ……すいません、真面目に書きます。
 私生活の方はシアワセ一杯です。仮の同居人はよくやってくれています。風呂場のタイルの目の掃除にしえさん愛用の歯ブラシを使ってくれる(※しえさんは入浴中に歯磨きをするため、浴場に歯ブラシを置いている)くらいによくやってくれています。
 「植毛がボサボサだったから、てっきり掃除用かと思った」とのことです。よく考えればそうですよね。あそこまでケチな性根剥き出しにして同じハブラシを使いつづけるなんて、普通じゃ考えられませんものね! チクショウ! チクショウ!



 一言メール返信。

>モル様
うっうっうらうらー!
Dansaj so menja, bij tvoje rutse.
delaj kak my delamy, braj stopu levyj!
slukhaj vas, ne delaj bluda.
sejchas my tu razem - karamelskij tanets.


Tanzt mit uns, klappt ihre Haende!
Tut wie wir tun, geh wenig Stepp an die Linke.
Hoert und lernt, misst keine Chancen.
Jetzt tun wir hier mit - Karamelltanzen!




4月16日(水)
プリクローイミニャ(挨拶)






 どうもこんばんわ。『日本沈没』を観ておしっこちびりそうになったHans Chenowthです。
 たかが映画なんですが、やっぱりこうしたカタストロフの光景というのはしえさんにとって原初の恐怖を呼び覚ます存在足り得るのです。仏教徒や基督者が死後の世界に於いてまでその存在をある程度規定されているのに比して、稲荷信者のしえさんには何も分からないも同然の状態ですからね。分からないモンは怖いモンです。
 別に稲荷:狐の全能さを疑う訳ではありませんが、やはり本分は現世利益の神様ですから、信者の死後のことまで面倒は見てくれないようです。……ですから、「死」とか「破滅」なんてのは、しえさんにとっての最大の恐怖なのです。
 この時ばかりは耶蘇か寺の檀家か何かに生まれれば良かったと思いました。無神論の共産主義者の息子に生まれて、しかも死後の世界を何ら説明していない稲荷の俄か信者がこの遠隔起爆できないって田所はアホかつーか爆発の衝撃で津波とか起きないんですかどうなんだコラ映画に触れて、それで恐怖に震えずにおれるでしょうか。
 ……それにしても、カタストロフってのはどうしてこう騒々しいかね。もっと静かでいい雰囲気のうちに破滅したりしないもんか。

 仕方ないので、本棚から『日本以外全部沈没』取り出してきて落ち着きを取り戻すことにしました。筒井康隆は全身全霊でアホ話を書くからステキ。



 世界各国で聖火リレーが古式フットボールのような新競技に化けているようで。
 しえさんは先のチベット自治区のラサ暴動もすぐに風化すると踏んでたんですが、案外世界の人権派はバイタリティがあるみたいですね。いずれにせよ、五輪に関して中国の顔に泥を塗りたくってやったという意味では、チベットの闘争方法はそう間違っていなかったようです。「暴力はよくない」と言っていたダライ・ラマ十四世も、来日時の会見では嬉しくて堪らないのか終始ニコニコしていましたね。各国でも聖火リレーに際しては万全の警備態勢を供しているようですが、フランスの大警備車列などはむしろいたずらに不安を煽る以外の役に立っておりませんでしたね。……いや、フレンチ流の嫌がらせなのかもしれんが。
 これから6月頃までリレーは続くわけですが、各国の首都に差し掛かるたびにダライ・ラマもしえさんもニコニコすることになりそうです。あの国が五輪主催国に相応しいかどうか、これで知れるというものですから。……ホスト側がイヤになってボイコットしちゃったらそれはそれで困りモンですけど。



 仕事帰りに、岩波文庫版の『恐るべき子供たち』を買ってみました。学生時代にも一度読んでるんですが、あの当時は仏文学を甘く見ていたのとChenowth自身がアホだったこともあって、内容がサッパリ理解できませんでした。
 今回再び読む気になったのは、もちろんジャン・コクトーの文筆家としての素晴らしさを再認するためではなく、ただ単にこれから書くかもしれないSSのネタのためです。……いや、こういう破滅的なテーマって大好物なんですよ。上でカタストロフ怖い怖いと言っておいてナンですが。
 子供独特の自然発生的かつ大人には理解不能な道徳規範、規律だけが支配する子供だけの小さな世界で、ニート享楽的な暮らしに浸る三人(途中から四人)の子供たちの物語――というのが巷で言う『恐るべき子供たち』のあらすじですが、しえさんとしてはこの本を行き着いちゃった感のある姉弟の物語だと捉えています。エリザベートとポールという姉弟の他にもジェラールやアガートといった子供たちは出てくるのですが、そんなモンは刺身のツマです。アガートはエリザベートの親友ですが、彼女がポールを慕っていると知るや唖然。しかも弟のポールまでもがアガートに気があるのを(つまり姉弟間のある特有の勘に於いて)見て取るや、ババ・ヤーガも真っ青な邪智を働かせ、仲を取り持つフリをしてポールには「アガートはアンタ嫌いだってさ!」と言い、アガートには「ポールはアンタ嫌いだって言うから、ジェラールとくっついちゃいなさいよ」と素晴らしすぎるアドヴァイスをします。姉としての愛情と親友の忠告を装った計略は見事に成功し、ジェラールとアガートはめでたく結婚、エリザベートとポールは姉弟二人だけの生活に。
 ヤンデレすぎるよお姉ちゃん
 まぁ病んでるのは姉だけでなくポールも同じで、アガートと結ばれなかったために生来根暗だったのが余計鬱屈してしまい、最後は「よく分かんないけど飲んでみた」という具合で服毒。死の床に駆け付けたアガートは青ざめたポールにかつての愛を打ち明けるんですが、その事実にポールは姉の嘘をようやく看破、死にそうな体のままエリザベートを口を極めて罵ります。エリザベートは取り乱しながらも、要約すれば「アンタは私だけのモンよ!」というような内容の事を言い、そしてポールが息を引き取るのと同時に拳銃自殺。後にはポカーンとするアガートが取り残されるだけ。
 そういうお話です。
 他にも彼らの生活に幽霊のような影を落とすダルジュロスという少年の存在やら何やらあるんですが、まとめてしまえばヤンデレお姉ちゃんとその弟がメインの悲劇です。暗い情念が渦巻く姉弟の小さな世界、それは純粋であるがゆえに残酷で、子供の恐るべき本質とでもいうものを見事に書き表しているのではないでしょうか。

 ……にしても、コレ読んでたら何故か『Sweet Sweet Sister』思い出したんですが。
 アレも結構読ませる本だったなァ。エロというか特殊すぎてアレだけど。



 一言メール返信。

>イラストに騙された名無しさん

 情報提供のほど、ありがとうございました。
 一応辞典の方には追加しておきましたが、何か不備があるようでしたらご連絡下さい。




4月22日(火)
キャラメルランセン(挨拶)









 しえさんが学生やってた頃には、グリーンバーグとかは普通に最新理論だったんですが、最近では荒唐無稽だという評価を下されているようで。そうとも知らずに知り合いの学生さんとお話していて、「英文やってるんならさ、その、言語学とか興味ない? ノストラ語族とか」などと発言してしまって、上の画像のようなお叱りを戴いた次第であります。
 ……まぁ、確かに抜けてる説ではあった気もしますが。もちろんChenowthとてその理論の全てを咀嚼したわけではありませんが、読破した参考書の類はほとんど音韻論的なアプローチのみで解説されていたという素晴らしすぎる代物ばかりでしたから。……それも日常生活に必要な語彙には寿命がない(つまり世代を経ても変化しない)という前提に基づいて行われた非常に頼りないものです。
 大学時代の学問が今の仕事に何ら寄与していないのは既に自明ですが、その上かつて学んだ学説の数々が現代ではクソ以下の価値しかないと分かって、しえさんがっかりです。仮の同居人(医療従事者らしい)に言わせれば「どんな業界でも最新技術への更新は目覚しいモノ」だそうですが。……でもChenowthの仕事は違うのよ。家を建てる技術には、昔ながらの大工道具があれば事が足りる。そんな私も今じゃ内勤のスケジュール管理屋ですが。
 手当も減ったしね。代わりに残業代が付くようになったけど、帰宅は遅め。これ。最強。



 夢の中──ぐるぐるまわって、落ちていく。
 座敷童や後出しジャンケンやストーカーのようなやつら。
 私から逃れたやつら。聞かせてもらうことがある──やつらが長く生き残れた理由となった埒もない恐怖を。この告白を補って、私を自由にしてくれる話を。
 夢=ぐるぐるまわって、落ちていく──
 私は帰るつもりだ。座敷童に告白させるために帰るつもりだ。自分がやったどうでもいい話の一つ一つを、私と同じ率直さで告白させるために。私は後出しジャンケンを埋めるつもりだ。ストーカーには自分の人生の一瞬一瞬を埋めさせるつもりだ──やつの愛の掛け値のない重みで私の罪を軽くするために。私たちの犠牲者の名において、私はやつを埋めるつもりだ。私は糸色先生を見つけて、こういうつもりだ。
 何か教えてくれ。
 すべて教えてくれ。
 離れ離れの時を帳消しにしてくれ。
 危険の中で激しく愛してくれ。


 ……先の日記で「『絶望先生』がエルロイみたい! ふしぎ!」というような内容のコトを書きましたが、延々とそれについてばかり考えていたらこんなモノローグが出来上がりました。爽やか過ぎるエンディングですね!
 このグッドEDに到達するまでには日本刀でバラバラにされるマ太郎とかそれを映画に撮るキリストのように優しい可符香だとか、或いはあびるのペダルプッシャーに大いなる人類の愛をぶっかける臼井君なんかが出てきたに違いありません。でもそんな忌まわしい過去の出来事も、既に南米に逃亡しちゃった千里には関係のないことです。愛しの先生との思い出をその小さくて平たい胸に、南米で新たな生活を始められたんですから。よかったね、千里ちゃん! (※総白髪/斜視/顔中傷だらけ)

 とち狂ってる

 ……マトモな事考えられないんでしょうかね。アレだけ先生がハーレム状態な漫画なんですから、もっとエロくてキャッキャウフフな事を思いつきそうなモンですが。それともあざと過ぎて逆に萌えないとでも言うのか、我が深遠なる脳髄は? (ヨーロッパ詩文風に)
 別にお道化て周囲を沸かせようってわけじゃないんですが、しえさんは日常的にこの手のアホ思考をしては他の人間を呆れさせます。先日も後輩から「しえさんホントKYっすよ」カバンにするぞこの野郎窘められたんですが、KYが何か分からずに性交補助ジェルかと思って赤面してしまったくらいで。
 そういえば、「まともな登場人物が限りなく少ない」という意味では『シグルイ』もエルロイ風な気がしてきました。ノワールというか、アレは原作小説からして普通じゃありませんが。

 シグルイ ≒ エルロイ
 絶望先生 ≒ エルロイ

 ∴ 絶望先生 ≒ シグルイ

 ……上の式を思いついた瞬間に、BL同人誌を片手にちゅぱちゅぱ自家発電に耽る晴美や、千里にスコップで顔面を削ぎ飛ばされて大脳が露出しちゃうあびるなんかがクアッドコアに負けぬ速度で脳裏に浮かびましたが、シグルイネタは止めときましょうか。血生臭いですし、時田が自分でタマタマもぎ取ってたりしてそうなんで。
 絶望先生……(座敷牢で鼻水と涙を垂れ流しながら)




4月30日(水)
ア・ハード・デイズ・ナイト(挨拶)





 Auf die Haende kuesst die Achtung,
 Freundschaft auf die offne Stirne,
 Auf die Wange Wohlgefallen,
 Sel'ge Liebe auf den Mund;
 Aufs geschlossne Aug die Sehnsucht,
 In die hohle Hand Verlangen,
 Arm und Nacken die Begierde,
 Ueberall sonst hin Raserei.



 フランツ・グリルパルツェルの『接吻』という詩があります。
 検索エンジンで腐るほど得られる訳詩を読むと、手や頬や額などへのキスが何を表しているかが語られて、それ以外の部位への口付けを「狂気の沙汰」と断じているというまことプラトニックなたわごと詩なんですが、原文を読んでみるとそうでもない事に気付きます。
 むしろ全力でエロい詩だったりして
 ……いや、なんつーか感情がどんどんエスカレートしてってるんですよねコレ。最初は敬意、次に友情。さらには満足。そして至上の愛までは良いんですが、その後の「切望」や「欲求」や「欲望」はやり過ぎじゃないのかと。Sehnsuchtは日本語だと「憧れ」なんて訳されてますが、原義的には「探し見つめる」という意味ですし、Verlangenはそのまま性的欲求に関して使用されることもあるくらいで。最後の行は「それ以外は気狂い沙汰」なんていう訳も散見されますが、Rasereiは一種の狂乱状態を表す名詞でして、別に否定的なニュアンスは含まれていないように思われます。精々が「それ以上はひ☆み☆つ」くらいの意味で。
 ロマンティストはこの詩に何らかの美しさを見出すのかもしれませんが、フランツの野郎は一種冷笑的なエロ根性丸出しで作ったに違いないのです。この詩にインスピレーションを受けて何らかの作品を生み出す方も多いようですが、その大半は作家の意思を上手く受け取れていないような気がします。

 まぁ、でまかせなんですけどね。
 でも読みようによってはエロく見える不思議。



 そんなわけでこんばんわ。Janek Chenowskiです。
 ゴールデンウィークだと言うので休暇が取れるかと思ったら、6日の火曜だけようやく休みという現実を突き付けられて慌てておりますが、概ね元気です。……まぁ、月8日は休み貰ってるから、文句言えないけどね。
 むしろ問題はその休みをロクに使いこなせない自分にあるのではないかと最近思い始めました。自転車を乗り回す回数も減りましたし、やることと言えば一向に進まない『キノ辞典』の再レイアウト作業、或いは真夜中に某所のチャットに潜入して前途多望な若者にロシア語を添削してもらうくらいのもんです。いつもすみません同志カプスタ。
 ……結局、しえさんは休日を無為に過ごす事しかできないわけです。区内某所へ釣りにでも行こうか、それとも丹沢でも巡ってくるか。それともXbox360にCoD4をブチこんで、世界中のプレイヤーとファッキンブルシットなコミュニケーションをしてくるか。
 ……無理して休み取る必要なかったんじゃねぇの俺。



 一言メール返信。


>旧車好き様

 メールの程ありがとうございました。軍用でない車にはあまり詳しくないもんで、どなたか詳細の分かる方をと思っていたところです。
 マツダ三輪の画像がいくつか検索でヒットしたので見てみましたが、ライトの形状やサイドウインドウ、スカートなどを見ると確かに扉絵のオート三輪はマツダ製のようですね。「オート三輪=ミゼット」という刷り込みが成された頭では最後まで気付かずに終わるところでした。後日辞典のほうに追記させて戴きます。