コンボラヤダゥイムアーディヤー!(挨拶)
どうもこんばんは。『バルジ大作戦』のケーニヒスティーガーはもう少し似せる努力をしてみたらどうなんだHans Chenowthです。
まぁ、戦争映画なんてこんなモンですよね。観客がみんな目が肥えてるわけでもありませんし、市井の人間にとってみれば、四発重爆はみんなB-29、レシプロはみんなゼロ戦です。だから戦車だって、砲塔あたりに十字書いておけばドイツ製なわけです。
リアル志向に走るとどうなっちゃうかは『スターリングラード(1993)』が物語ってますし、ある程度のエンターテーメイント性を確保したいのならある程度のデフォルメは致し方ないんでしょう。多分。
『ウィンドトーカーズ』や『パールハーバー』あたりのレベルになるとデフォルメというか「何このWWIIを舞台にしたファンタジー」と暗澹たる気分になってきますが。
『パンツァー 鋼鉄師団』よりはマシか。
……すいません、初っ端から戦争映画のハナシで。
最近やたら鉄と火薬臭いゲームや映像作品ばかり触れていたんで、なんだか脳までウォーマシーンと化してしまったようですね。「少しは世間の事にも目を向けてみるか……」とテレビを点けてみれば、イスラエルがガザ地区で散々勝手やらかした挙句に撤退したというニュースを聞いて「ヒムラーがあの時確実に根絶やしにしておけば……!」という超民族主義思考が心のスキマに入り込んできたり。
モサドに通報するのはやめてくれませんか。
ともかく、このまま脳内がウォーモンガーに変質してしまう前に、何かほのぼのする作品を手にしなきゃいけませんね。
で、買って来たのがコレ。
――これを読んで「ほのぼのする」と即答できるヒトが居たら、たぶん嘘つきか、何かの病気でしょうね。
鶴田譲二センセ渾身の乳首透けで誤解されるといけないんで説明しておくと、コレは『スカイ・イクリプス』といって、森博嗣『スカイ・クロラ』シリーズの外伝的短編集になります。他の5作品と異なって地の文がオムニシェントな三人称になっているのが大きな特徴ですが、やはり一番の見所は本編中で明かされなかった謎や後日談などが散りばめられている部分ですね。
まぁ個人的にはミズキが出てきただけで大満足ですが。
はっきりしない部分(『クレイドゥ・ザ・スカイ』辺りの真相とか)は多々ありますが、それでも読ませるだけの厚みがありました。フーコの「おつむの弱い娘」っぷりとか、他にも本編では空気だったキャラの意外な一面が見られたり。シリーズを通して、主人公のクサナギは地上と空という全く異なるものの狭間で葛藤する存在でしたが、その葛藤に一つの答えが導き出されたのかな……と、そんな風にも読めました。
サリンジャーみたいですよね。何だか訳分からないけど、理解は出来る、という類の。
ちなみに、コレを読んだ後に『リリアとトレイズ』を全巻読み返したら案外楽しめたのは秘密。
時雨沢はもう少し空戦シーンにリキ入れても良いんじゃないかな。
『CoD: WaW』はしばらくお休み。
しばらく銃声や悲鳴と離れていようと思ったのも理由の一つですが、最大の理由は登場するMG42がどう見ても真横に排莢していて萎えたためです。ガーランドのクリップ強制排出は再現したクセに、どうしてこういう部分でアラを出すかね。
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