アホリズム(挨拶)
先週から引き続き『スカイ・クロラ』を観てるんですが、例によって「三ツ矢かわいいなー」とか「ハサハ乗せてみたいなー」とかイロイロ考えて楽しんでるHans Chenowthです。後者だけ明らかに破綻してますね。
でも体格的にはキルドレと大差ない(というかもっと小さい筈)ですし、ハサハもクロラ世界ではパイロットの素質があるかもしれませんね。齢も取りませんし、体重も軽そうだから機動にもキレがありそうです。特注のヘルメットには耳を出す穴と、「Vulpes」というコールサインを書いてもらいましょう。
いざ戦闘ともなれば、ハサハは狐らしく果敢に立ち向かっていく事でしょう。カンナミ君のように弾をバラ撒いたりせず、的確な点射で一機一機落としていくに決まってます。その度にたどたどしい声で「うるぺーす、しゃっだーんなほすたいぅ」と静かに告げる我らがハサハ(※高空戦闘中)。もちろん失速寸前の速度からスラットを閉じてストールマヌーヴァに入れるなんてのはお手の物。
地上にあっては毎日馴染みのダイナーに通い、緑茶と稲荷寿司を食べ、格納庫で整備士の飼う犬と戯れつつ、永遠にも等しい退屈な日常を生き抜いていくわけです。繰り返される毎日にも、少しずつ新たな出会いや体験があることを噛み締めながら。
――そういえば、『サモンナイト2』に於けるハサハの位置付けは比較的「無口で無表情なキャラ」というモノでしたが、これを『スカイ・クロラ』に登場させると作中では割とマトモな部類に入ることになりますね。大人であるササクラやホンダ、ヤマギワあたりはともかく、パイロットであるキルドレには何処かしらアンバランスな性質を持ち合わせた野郎(と少しの女)しかいませんから。
特に鯉目兄弟は際立ってヤバそうな気配が……アッー!
どうでもいいんですが、作中の“ティーチャー”の乗るスカイリィのエンジン音が禍々しすぎておっかないです。文字にするとさしずめ「うぉォン」とか。
『バイオハザード5』を購入。
体験版が非常にアレだったので出来が不安だったんですが、案の定パートナーのAIが邪魔すぎて泣きそうです。なんというか、マップの構成が許すなら、居ない方が良かったと思わせるくらいに。
特に即死攻撃に対して脆い。
チェーンソー持ちから逃げ回ってると、いつの間にかシェバ(AIキャラ)が袋小路に追い詰められてて、「あれ、何処に行ったんだろ」と訝っていると突然ウィィイーーーン → 「ンギャァァアアアァア」 → 「シェバアッー!」 → Your Partner Diedでゲームオーバーですからね。……分かり辛い説明かもしれませんが。
こっちが弾薬を節約しながら的確にヘッドショットを狙っているにも関わらず、隣でシェバがバンバン撃ちまくるのも気に入りませんね。当然すぐに弾切れで「アイニーダーモ!」とか言いながらお荷物と化す我らがパートナー。稀にナイフで特攻し始める場合もありますが、放っておくとフルボッコにされるので適宜「援護に回れ」などの指示を出してあげなくてはなりません。
また、今作から銃撃を加えてくる敵(!)も登場しましたが、操作体系は伝統的なバイオシリーズそのものなので、機敏に回避したり物陰に飛び込んだりという事は出来ません。射線から逃れるならその場で足踏み90度回転して走り出す必要があります。横移動は一部のキーアサインで可能ですが、泣けるほど遅いので実用性は微妙なところです。おそらくこの辺の救済措置として、オブジェクトの陰でカバーアクションに移行する事もできるようになりましたが、よくある「ボタンを押している間だけカバー」ではなく「ボタンを押すとカバー、もう一度押すと離れる」というシステムのため、接近戦装備の敵が近づいてきた時に咄嗟に対応しにくいこともあります。
持てるアイテムは9個のみという実にストイックな仕様。そのくせ弾薬は規定数以上持つと余剰分が二つ目のアイテム欄を使用、その上防具までがスペースを占有するので、常にアイテムのやりくりに困ることになります。前作では広いアタッシュケースをポーズ画面でゆっくりと弄る仕様でしたが、今作ではリアルタイムインベントリを採用しているためにさっさと済ませないといけません。間違っても戦闘中のアイテム整理なんて出来ない、ある意味リアリズムに徹した作りになってますね。
結論として、決定的なクソゲー要素は無いんですが、それだけに隔靴掻痒のイライラを絶えず与え続けるファッキンストレッシングゲームと呼ぶに相応しい出来だと思います。ここまで切実に売り払いたくなったゲームは初めてですよファッキンジーザス。
というかもう売り払ってやったぜ。
最近イギリスの音楽が個人的に静かなブームとなっています。
某動画でプロムス(※イギリスで開催される8週間耐久コンサート)の最終夜を観た影響かもしれませんが、ブリトンの歌はやはりステキですね。『ルール・ブリタニア』などの愛国歌になると全体的に驕りすぎてる上に妄想全開な感じがしますが、民謡はあくまで素朴で、静かで、そして切ない。これを聴いてると、あの死ぬほど陰鬱な天候の島の情景が瞼に浮かぶようです。
特に『ダニー・ボーイ』は秀逸です。「男が旅に出て、恋人(或いは母親)は帰り待ってるうちにこの世を去ってしまう」という内容の歌ですが、曲調はあくまで明るく、歌詞はただひたすらに女の愛に満ち満ちている――それが逆に、悲壮さをいっそう引き立てるのです。オゥダニーボーイ……。
ちなみに、『ダニー・ボーイ』と同じメロディーで歌詞だけが異なる『ロンドンデリー・エア』という曲もあるんですが、こちらはあまり有名じゃありませんね。「息子が戦争に取られたけど、正義のための戦いだからドンマイだよね!」という色々な意味でアレな歌詞だから当然といえば当然かもしれませんが。
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