4月 5日(日)
ハサハ「こんぼらやだうぃーや!」(挨拶)




 毎度こんばんは。最近の脳内妄想トップ1は「システマを使いこなすハサハ」なHans Chenowthです。スコップだろうが椅子だろうが何でも使えるよ!
 ……多分解説が必要なんじゃないかと思いますが、『システマ』というのはロシア人の発明したよく分からない武術だか格闘技だそうです。脱力した基本姿勢と、目潰し金的なんでもゴザレの実戦的な思想がウリだとか。
 動画なんかでクネクネ動いてる様はなんだか日本の合気道とよく似てますが、精神論や「気」に重きを置く合気道とは異なって全てが理論的に体系化されているのが大きな違いかもしれません。おそらく、科学万能の共産党政権下では迂闊に「気」だとか何とか言えなかったのだと思いますが。
 とにかく、根拠はありませんがハサハは間違いなくシステマの使い手ですね。あの矮躯と大人しさからは想像は出来ないものの、その気になれば5秒で我々を地面に引き倒して大事なタマタマを踏み潰すことが出来るはずです。あ、でも苦しむ必要はないですよ! とどめの一撃が間髪入れずに振り下ろされますから。

 ……最近なんだか不穏当な妄想が多いと心配されそうですが、大丈夫ですよ。何もハサハがウォーマシーンの如き活躍をする妄想ばかりしているわけじゃありません。ちゃんとヘンデルの『サラバンデ』の旋律を元気よく口ずさむハサハも脳内に思い浮かべて楽しんでおります。じゃーんじゃーん、じゃじゃーんじゃーん!
 ナウシカのレクイエムはぶっちゃけヘンデルサラバンデのパクリ ……もう、しえさんの中のハサハは取り返しが付かないまでに変質しちゃってますね。この調子だと、来年の今頃にはキャリックファーガス城で児童合唱団と共に『ロンドンデリーの歌』を歌ってるんじゃないでしょうか。2009年のプロムスで。



 さて、毎年ブラッディな企画を続けていたエイプリルフールでしたが、今年は全力で無視しました。最近の更新頻度から窺い知る事ができた方もいらっしゃると思いますが、ここのところシャレにならない程忙しくて、ロクに日記を書くことも出来ないような有様でして。稀に「『忙しい』を言い訳にするな!」と仰る猛者もおりますが、そういう野郎はもう少し正直になるように努力しやがってください。しえさんは人生の素晴らしさを心から信じるような人間を一番信用しません。
 ……それと、やはり鋭い洞察力を持つ読者様方なら感づいたでしょうが、駄文ハイムの日記は「日記」という体裁を取っておりこそすれ、実際には何日かに亘って断片的に書かれています。今日の日記でさえも、導入部のハサハ妄想はある日に、この章は今日書いてます。明日はどうなるか分かりませんが、きっと花見か何かをやらかして、その事で適当に書き散らしてからようやくアップするんでしょうね。……どうなるかは分かりませんが。



 剃刀を換えました。今までは両刃の安全剃刀(ヘッドをネジで緩めて刃を交換する古いタイプ)を愛用していたんですが、先月の誕生日に仮の同居人が新しいモノをプレゼントしてくれました。我が家にヤツがきて以来、初めて感謝したくなりましたね。しかもジレットの5枚刃の振動モデル。
 ほとんど補助輪付き幼児用自転車からカンパニョーロ組ロードレーサーへの転換にも等しいステップアップですが、それだけに使い勝手の違いが実感されましたね。つまり、早速使ってみたんですが、普段なら顎の下なんぞが血だらけになるところが無傷で剃れましたよ! 驚いたね!
 しかし調べてみたら、適合する替刃がやけに高い。剃刀なんてのは切れ味が持続しても精々2週間が限度ですし、しえさんのような剛毛なら何をかいわんや、です。これが旧来の安全剃刀なら10枚入りで500円程度(しかも両面使える)だったんですが、ジレットは8枚で2000円近くします。ヘッド込みの五枚刃とはいえ、何をどうしたらこんなに高価になるんでしょうね? 値段上げる前に使い道のないヘッド裏の単刃を外しやがれ、と嘆願書を送り付けたいくらいです。……いや、マジで邪魔なんですよアレ。位置的にも使い辛いですし。



 一言メール返信。

>Strelok様
 RedOrchestraの名前はちょくちょく耳にするんですが、実際のところFPSを満足にプレイできるPCがないので見送っている最中です。いつかは高性能PCを……なんて考えてはいるんですが、「PCは仕事用、ゲームは専用機で」という古い思想の持ち主なもんで、未だに手を付けていません。ヤ パショール




4月12日(日)
とある連邦の狙撃兵師団(挨拶)




 ……そういえば、日本語ではソ連の歩兵師団を「狙撃兵師団」なんて呼んでましたが、原語はснайперская дивизияじゃなくて「стрелковая дивизия」だったんですね。射撃師団?
 軍事に限った話ではありませんが、訳語というのは「訳したモン勝ち」という面があるので、時として原語が持っていたニュアンスを精確に掴む事が難しくなりがちです。その逆に、あまりに直訳に徹しすぎて、かえって意味が分からなくなるケースもありますね。
 何事も、やはり原語で理解するに越した事はないんでしょうが、そうも行かないのが言語というヤツの辛いところですね。……旧約聖書によれば、人類は元々一つの言葉を話していたのが、バベルの塔を作ろうとしたその傲慢に神がキレて、違う言葉を話させるようにしたとのことですが、神はちょっと自分の行いを恥じるべきだと思います。心が狭すぎる。



 『アイドルマスター』を売り払ってきました
 2008年暮れにプレイしたのが最後だったんですが、久しぶりに再開してみるかなー、と思って起動してみたらオーディションが苦痛以外の何物でもなかったので、即座にトレーから引っこ抜いてパッケージに詰め込み、そのままゲーム屋へ直行となりました。
 おいおい、そりゃいくらなんでも我慢が足りないだろ――というご意見も尤もなんですが、要は相性の問題なんじゃないですかね。育成モノのテンポが耐えられないという訳ではない(※現にお使いゲーの『FarCry2』が大好き)んですが、オーディションに参加するたびにイチイチ他のエントリを2分ほど待たなきゃいけないとか、そういうシステム面での不満が多々ありました。キャラクターの萌えだけでは到底埋め合わせにならない程。
 もういっそアイドル育成FPSとかにリメイクしちまった方がウケるんじゃないですかね。AIキャラが中村繪里子ボイスで「ホスタイゥアイドル・デダヘーッ! テイケムダーン!」とか叫びながら、M249を乱射するような雰囲気で行けばアメリカ人のきっと大満足ですよ。対抗するアイドルユニットには、オーディション対決なんてまどろっこしい事は抜きにして鉛弾を浴びせかけてやるというシンプルかつ分かりやすい仕様。
 ……え? 何、それじゃ萌えない? ううん、それなら、こうすればどうでしょう。Meeleがパイタッチとか。



 医者に酒を止められました。
 最近どうにも飲みすぎ(毎晩飲んでる)な気がしたので、仕事場で要求された健康診断にかこつけて保健師に相談したところ、そのまま心療内科の医者に回されて「断酒しろ断酒!」との有り難いお言葉を頂戴する羽目に。いや、量を減らした方が良いか、それを聞きたかったんですが……それをいきなり禁酒ですか。
 首を傾げながら帰宅して、事の顛末を仮の同居人に話して聞かせると、「医者ってのは話の分からない人種だよ」と諦念の入り混じった声音で一言。そもそも奴自身も医療従事者だという事にツッコミを入れようかとも思いましたが、気にせずに冷凍庫に入れておいたトリスのポケット瓶をぐいぐい煽りました。――って、また飲んでるのかよ俺
 ……人が自ら進んで地獄へ行くには、びっくりするほどたくさんの方法がありますね。



 一言メール返信。

>モル氏
 >アグリピーナ・ヨシフォヴナ
 たまには看板娘っぽく!


 誰だって?




4月17日(金)
レ・ソン・デ・ラ・ヴィ(挨拶)




 前の日記で医者に断酒を勧められたと書きましたが、懲りずにまたジンなどを買ってきてしまいました。生来のウィスキー好きの気質といい、何故だかしえさんの酒の好みはブリトン・アイルランド島風なんでしょうかね。
 ジンと言えばカクテルで有名ですね。マティーニとか。
 しえさん自身はマティーニなんぞ飲んだ事もないんですが、酒飲みとしてはやはり憧れますよね。小説なんかにも出てくる定番カクテルですし、その気取らないレシピも魅力的ですから。
 折角手元にジンがあるんだから、試しに作って飲んでみようか……と思い、マティーニを作るのに必要な『ベルモット』とかいうワインを探しに出かけたのですが、





 いくらなんでもデカすぎるだろ
 驚くなかれ、1リットル瓶ですよ。
 マティーニの標準的なレシピによれば、一杯に使用するベルモットはハーフオンス(約 14cc)だそうですから、単純に計算しても70杯分は飲めることになりますね。……なんでハーフ瓶とかミニボトルが無いんだ?
 まぁ、ともあれマティーニを作って飲んでみたんですが……後味が独特ですね。すんげェ汚い形容で申し訳ないんですが、ちょうどビールを飲みながら焼肉を食べた後の自分のゲップを嗅いだような風味。
 ベルモット単体でも飲んでみたんですが、床に溢した牛乳を拭いた雑巾の絞り汁のような味がイカしてますね。これと杜松臭いジンが合体するんですから、マティーニというのはかなりのイロモノカクテルであるわけです。
 こんなモノを飲む野郎の気が知れませんが、おそらくこの魔味に耐えてこそ大人であり、真の酒飲みなんでしょう。……煙草もそうですが、酒というのはある種のマッチョイズムで飲むモノなのかもしれません。
 イギリスの六百騎のように、自ら地獄に乗り込んでゆくのです。



 最近、ウェールズ民謡の"All Through the Night"がお気に入りです。
 あの島国の人間はどこかズレていますが、歌と女の子とバターに関して言えば一級品が揃ってますね。特に"All Throught the Night"は寝る前の一曲に最適。幻想的かつ魅惑的で、こんな歌があるような土地なら妖精が何の違和感もなく存在していて差し支えないんだろうなぁ、と思わせてくれます。……実際、ブリトン島は色々住んでそうだから困る。
 まぁとにかく、しえさんは気に入った楽曲は隅々まで吟味しないと気がすまない性質なので、早速Google先生にお伺いして"All Throug th Night"の歌詞を入手。ウェールズ語で書いてあるそうですが、なぁに、ラテンアルファベートを使う文字なら(フランス語を除いて)発音くらいはワケな


Holl amrantau'r sêr ddywedant
Ar hyd y nos.
Dyma'r ffordd i fro gogoniant
Ar hyd y nos.



 読めませんでした。
 ……ストップ(阻害音)の二重子音なんて見たことありませんよマイン・ゴット。ddywedantなんてどう発音したら良いんですか? ッドゥヴェーダント?
 この後もウェルシュ式子音が多発してるんですが、しえさんにはあと838年かけても"brydferthwch"が発音できるようになるとは思えません。いや、マジで。この世の終わりを告げる鐘の音が鳴り響いても無理。



 仮の同居人から貰った剃刀の替刃を買ってきました。
 8コ入りが\2,280ですってよ、奥さん! 下手な高級コンドームよりも高いんですね、アレ。今まで愛用していたフェザーのハイテン両刃(20枚で\700くらい)と比べると、随分と進化したものです。
 しかし、清貧を旨とするしえさんの生活スタイルにあっては、いくら剃り心地が良くてアゴが血まみれにならないとはいえ、こんな高級カミソリを使うのも何だかなァ……という気もします。仮の同居人が来てからというものの、次第にこういった貧乏癖が矯正されてきているような。
 考えたら、家で食べる食事もなんとなくバリエーションが増えた(※作っているのはChenowth)ようです。……以前ならスパゲッティだけだったのに。




4月25日(土)
ロリ密度1000パーセント(挨拶)




 どうもこんばんは。時短が増えて嬉しくないChenowthです。
 家庭持ちでもないので、仕事の合間にバイトを見つけないと食い繋げないという事はないんですが、どうにも不景気というものが実感できてイヤな気分ですね。……今年の新人を「自宅研修」と称して放置プレイに出ないだけ、まだ会社からの思いやりは感じられますが。
 ヒマな時間のほとんどを妄想に注ぎ込んでるしえさんとしては、あまり良い状態じゃありませんね。経験則上、妄想している時間が一日12時間を越えると世界のあっち側に行ったまま戻ってこれなくなることがありますし、精神衛生の面から言っても良い筈がありません。
 ハァ……本でも読むかな。



 とか言いつつ妄想話。
 「あーハルヒとキョンの純愛モノでもねーかなー」なんて思ってるワタクシですが、延々と無い物ねだりを続けていても仕方がないので、遂に脳内でキャッキャウフフなハルキョンを妄想しようと決めたのですが……気付いたら、変わらない日常に厭きた挙句キョンに「殺して欲しい? それとも、殺してくれる?」と拳銃を押し付けるハルヒが見えてきてしまいました。
 ……草薙も日常に不満を抱いてるのは共通してるけど、ハルヒとは捌け口の求め方が逆ですよね。
 なんて反省は露ほどもせず、『スカイ・クロラ × ハルヒ』のノリで新聞をやたら几帳面に折り畳む長門とかひたすらビール飲んで娼婦と遊んでる古泉なんかが見えてきました。そして肝腎のラブシーンでは、ワインを飲み過ぎたハルヒが(原作でもありましたよねコレ)酔っ払って、キョンに拳銃を向けながら濃厚なディープキスを仕掛けるという攻勢に出ます。……どうやったらそうなるのか、イマイチ理解できませんが。

 でも、押井監督だと一般ウケしなさそうですね。
 じゃあ、ここは誰もが認める名作の『鷲は舞い降りた』をベースにしてみましょうか。「非常に頭がよくて、勇気があって、冷静で、卓越した高校生――そして、ロマンティックな愚か者」であるハルヒ・シュタイナ少佐と、その忠実な中隊副官下僕であるキョン・ノイマンのアツい友情の物語ですよ。「あたしは、偉大なる冒険家の最後の一人なのさっ!」と嘯くチュルヤ・デヴリンさん(ベルリン大学教員・35歳)もいい味出しそうです。
 勿論プレストンは古泉な
 ……でも、冷静に考えたらハルヒってシュタイナよりはハインリヒ・ヒムラーに近い性格してますよね。きっと「チャーチル誘拐してこないと死刑だから!」とか喚きながらカナリス提督やラードル中佐を辟易させてるんでしょう。
 うん。そうですね。やはりハルヒはヒムラー役にしよう。そしてラードル中佐がキョン。物語終盤では「マジでプリンツ・アルブレヒト通りの地下室に送られる五秒前ッ……!」なんてキョンの悲鳴が聴ける可能性もありますね。そして鎮痛剤をブランデーで飲み干し、ロシア煙草を日に60本も吸うような生活も目白押し。大活躍だね、キョン君(※隻眼隻腕)


 ……純愛はどこにいっちゃったんだ。



 近所のガード下に、リビドーが滴るような落書きを発見しました。
 ああいった落書きを恥ずかしげもなく書けるのは間違いなく中高生あたりでしょうが、気になったのはその中に「アナル大好き」という非常に高度すぎる嗜好を吐露する内容のものが含まれていた事です。俗語猥褻なんでもゴザレなのが落書きの常であるとは言え、流石にレベルが高すぎます。
 コレを書いた若者がどこの誰だかは存じませんが、できる事なら直接会って少しはマトモな性的嗜好を持ったらどうだと説教してやりたいです。いや、ホントに。
 誰かが正しい道に引き戻さないと、落書きがどんどんエスカレートした挙句に「二次元大好き」などといった社会復帰不能なアウトロー落書きが登場することになりそうです。反社会的どころか非現実的。



 一言メール返信。


>皇翼様
 仮の同居人さんのおかげでしえさんの灰色だった人生が鮮やかに彩られていく…
 ロリコン嗜好が消えて守備範囲が広がったのももしかして同居人さんのおかげ!?


 消えたのではない、ストライクゾーンが広まっただけです。


>千鳥様
 おーもーしーろーそーうー。死語仲間にコーンウォール語辞典を頂き、そっちになびきかけていたのですが、ウェールズ語もいいなあ(死語じゃないけど)。
 ddは英語「that」の「th」みたいに発音するやうですね。wとyは母音だと書いてありました。ウェールズ語辞書を漁ったところ軒並み発音表示無し。見た目に反して、ドイツ語並みに単純な発音規則なのかも。


 お久しぶりです。相変わらずの多言語っぷりで。
 BBCのウェールズ語学習プログラムなんかも覗いてみたんですが、発音は思ったより簡単そうですね。ただ、WやYを母音だと言われてもそう気軽に「ゥ」とは言えないわけで……
 ……もう臨界期過ぎて20年近いからなぁ。




4月29日(水)
何故御琴を貧乳に描かないんだ(挨拶)




 どうもこんばんは。たとえ獣形態のハサハでも愛せそうな気がするHans Chenowthです。目指せ一級ケモナー。
 我らがハサハの事ですから、姿は犬畜生であっても、人語を解し智の深遠なること人間そっちのけに決まってますよ。きっと交通安全大願成就無病息災なんでもゴザレのエターナルフォクスブリザードな厨二性能を誇る、変わらぬハサハであるはずです。
 ハサハの手に掛かればメフィストフェレスに捕われかけたファウスト博士の魂だろうが余裕で奪還できます。あんな北の辺境から来た悪魔なんぞ、シルターンの妖狐の前では屁でもないね! 実際、ヤツはギリシアの神々の前では手も足も出ませんでしたし。



 なんてしえさんが北国の魔女の小倅(訳註:メフィストフェレスのこと)に思いを馳せている中、現世ではクサナギ某が全裸で騒いで逮捕されたようですね。
 痛飲が祟ったとか逮捕は遣り過ぎだとか色々騒がれてますが、しえさんに言わせればクサナギ某の過失は、警察にとっ捕まったというただ一点に尽きますね。筋金入りのアル中酒飲みならば、彼に同情せざるを得ないと思います。
 むしろ酒神バッコスから賞賛されても良い
 命の危険も顧みず、自らのキャリアを祭壇に捧げてまでその信仰を告白したんですから、彼にはバッコスによる神助が差し伸べられるに決まってます。官憲や国家権力、絶対禁酒主義者に代表される健康マニアはこぞって彼を責めるでしょうが、彼の魂が俗世の手が届かぬ神々の世界へと至った暁には、あらゆる救いが彼を温かく迎えることでしょう。あたかも主イエス・キリストがユダヤの民に辱められ、十字架に掛けられても、遂に父なる神の国へと迎え入れられたように。

 ……ちなみにバッコスはキリスト教世界の神ではなくローマ神話の神ですが、もしかしたらクサナギ某が全裸になった動機もローマ神話世界の性的奔放さにあったのかもしれません。なんてったってオリンピックも全裸でブラブラですよ?
 さすが官能に根ざしたラテンの宗教は違う。



 ところで、最近やけに四文字のタイトルを冠した作品が流行りますね。
 具体例としては『らきすた』は言うに及ばず、『みなみけ』『けいおん』など、確かに語感はスッキリしているもののよく意味が分からないものだらけですね。まあ、「意味が分からない」なんて言ったら、世の中の作品のほとんどはそうなんですが。
 ともあれ四文字ですよ。
 どういう根拠があるのかは分かりませんが、四文字タイトルはなんだかコンパクトで、発音するに容易でもあり、おまけに妙に丸っこくて柔らかい語感がありますね。森博嗣の『ナ・バ・テア』だって、とりあえず『なばてあ!』とか書いとけばまるで大人の男がロリキャラを妊娠させるような話に見えてくるじゃないですか! 誰もヒコーキの話だなんて思いませんよね。
 ……マイナーすぎる気もするので、ここは誰もが知るゲーテの大作『ファウスト』行きましょうか。四文字じゃありませんが、まぁ四音節なので問題ないでしょう。『ふぁうすと!』ですよ『ふぁうすと!』
 きっといたずら魔女っ娘のメフィストフェレス(つるぺた/ツンデレ気味)がファウスト博士の魂を質草に、色々と願いを叶えてあげたりするお話ですね。魂を取るとは言ったものの、本当はファウスト博士のことが大好きで仕方がなくて、町娘のマルガレーテとの仲を嫌々取り持ったりとか、馴染みのないギリシャ神話世界(※メフィストはキリスト教世界の悪魔なので)へと赴いてヘレネーを連れて来たりと八面六臂の大活躍。時には一緒にお祭りなんかに行ったりなんかもしちゃいます。うは、王道のデートコースですね! 祭りっつってもワルプルギスの祭りですが。
 クライマックスでは、折角のファウスト博士の魂を天使にブン盗られて「天使のばかばかばか! もう知らないんだから!」と顔中の穴という穴から液体を垂れ流しつつ泣き叫んで幕。
 ……どうです? タイトル一つで色々違って見えませんか?



 一言メール返信。


>モル様
 千鳥様も語学病のひとでしたか、わあ。


 おまけに、しえさんのようなゲルマン語に限定されない才能の持ち主のようにも見えます。
 おっかねぇ。