8月 1日(土)
だがハサハは居なかった(挨拶)




愛は自己の利益を求めない
   ――セーレン・キェルケゴール




 キツネ村巡礼から帰ってきました。
 今年は生憎の雨で、ちょっとハードというかこの上なく惨めな巡礼になってしまいました。――まぁ、きつねさんを見るという最小限の目的は果たせたから良いんですが。
 それと、山形で現地協力をしてくだすったモル氏に感謝。





巡礼中の住居。
悪天候のために、これを撮影した直後に浸水。居住性が一気に低下。







キツネ村にある「御金(おこん)神社」。
色々な稲荷神社を見てきましたが、本物がおわす稲荷はここ以外知りません。







みんな名刺を貼り付けてたので。
Chenowthの自己顕示欲の最たるもの。







「蔵王くるみだんご」
残念ながら売店では販売していませんでした。







ゴロ氏。
大人しく、触っても大丈夫なきつねさんでした。
毛並みもふさふさ。





8月 6日(木)
CLANNADは院生(挨拶)




 宗教家というのは著しく無抵抗になるか、或いは著しく攻撃的になるか、中庸という概念を常に欠いている。
   ――ヤコブ・デレツキ




 キツネ村巡礼の際に、暇潰しにと持っていった『アメリカン・タブロイド』を読み終わりました。
 我らがジェイムズ・エルロイの描く「アメリカの黒歴史」シリーズの第一弾という位置づけになっておりまして、ケネディ大統領クラスの有名人が軒並み悪党扱いの奇書でございます。……というか、ハワード・ヒューズあたりの描写に至ってはもう遺族から訴訟起こされても仕方のないレベルだと思うんですが。大丈夫なのかエルロイ。
 まぁ半分以上史実に基づいてるから問題ないよね。
 『アメリカン・タブロイド』は「暗黒のLA四部作」と同じく、誰一人としてマトモなのがいない面子によって話が展開されていきます。誰も彼も人の前歯をポップコーンと同じ程度の気軽さでへし折るようなナイスガイ揃いですが、同時に誰もがどこかセンチメンタルなものを裡に抱えているのがいい味出してますね。愛している女の事になると、身長六フィート六インチの巨漢でさえも感傷的になるようです。
 ストーリーは……「ケネディ大統領暗殺に関するもう一つのアメリカ現代史」って所でしょうかね。歴史上、偉大なる人物として扱われているジョン・F・ケネディが如何にマフィアから嫌われ、敵を作り、そして暗殺されるに至ったのか、アメリカに巣食うアウトローたちの視点から語られます。
 司法側・マフィア側どちらを見てもイッちゃった連中しか出てきませんが、それでも国家規模の陰謀に与し、或いは巻き込まれながらも、どこかシニカルに生きようとする登場人物たちが、この作品の醍醐味ですね。いや、最後まできっちり読ませるストーリーも評価の対象にはなり得るでしょうが。



 あと、旅行中にモル氏から本を一冊頂きました。
 『エナメルを塗った魂の比重』というなんだか覚え辛いタイトルものですが、なんというか、勢いだけで最後まで書き切ったステキ小説です。どういうジャンルかは想像もつきませんが、全体的に『放課後のストレンジ』(※個人的に好きじゃないラノベ)と同じ香りがしますね。
 まぁ、場面の一つ一つを楽しむ小説だと割り切って読みましたが。
 ストーリーなんぞ無い(あったとしても、Chenowthには理解できなかった)に等しい構成で、とにかく高校生がものすごい勢いで同級生をいじめたり、人肉食に走ったり、人を殺してみたりするだけです。あと、文中のレトリックや引用やらがサリンジャーの影響受けまくってるのが印象的でした。ごく一部だけど。
 しかもおぞましい事に、コレどうやらシリーズ物らしいんですよ。
 巻末の広告を見ると、『エナメルを塗った魂の比重』は『水没ピアノ』なる本とともに「鏡家サーガ」として紹介されていて、この二つの作品が何らかの点で繋がっている事を示唆しています。――「鏡家サーガ」って、なんかイヤな響きだな。まさか「グラース・サーガ」のパロディじゃないよな。ママ、もっと鏡見た?
 あらゆる箇所に染み付いたサリンジャー臭。
 実は大河小説だったりするのか?
 家族の歴史を綴った壮大な物語なのか?
 やっぱり中途半端な所で続刊が出なくなるのか
 興味は絶えませんね。読むつもりはあんまりないけど。


 『フォルツァ モータースポーツ 2』を買ってきました。
 いい加減『CoD4』も遊びつくした感があるので、ここは一つ毛色の違うゲームでも――と思い、なぜかレースゲームをチョイス。きっと『TopGear』の観過ぎでしょうね。
 しかしChenowth、車の運転が上手くない。
 免許はオートマ限定。
 こんなのがフォルツァに触ればどうなるかは、想像に難くありませんね。コーナーではスピン、シフトをミスって加速は遅れる。そのくせ直線に入るとジェレミー・クラークソンが憑依して「パワァー!」とばかりに猛加速、そのまま160km/hでフェンスに激突するような有様です。驚いたことに、タイヤの磨耗や路面のコンディションなどを如実に再現しているくせに、『フォルツァ』のドライバーはどんな事故でも死なないように出来ているようです。
 とりあえずVWのゴルフはなんとか乗りこなせるようになったんですが、出場できるレース毎に車種やタイプなどが制限されているために、乗りなれたフォルクスを捨ててマツダなんかに乗り換える必要なんかも出てきます。すると重量からエンジンまで全部違いますから、当然勝手も違います。そして当たり前のようにコーナーでスピンするChenowth。
 そもそもパッドで本格的にレースしようというのが間違いなのかもしれませんが。
 でもやり応えのあるゲームっていいね。



 一言メール返信。


>kwg氏
 あぁいいですなぁもふもふ、自分の家の近くの猫は不法侵入して居座るくせに触らせてはくれないです、ぐぬぬ


 でも中には凶暴なきつねさんも混じってるから要注意ですね。
 良くも悪くも野生。




8月11日(火)
誰が地震なんか! 地震なんか怖かねェ!(挨拶)




 中立地帯というのは誰も居ない土地のことである。
   ――ユダヤのことわざ




【東方シリーズを北米市場向けにしてみたら】

 ・FPS化
 ・基本的に弾幕ゲー。ただし銃弾とRPGの。
 ・異変、というか「戦争」
 ・ボム、というかグレネード。
 ・主人公がSgt. Laim Hackley。
 ・銃器を扱う程度の能力。
 ・味方がPvt. PachleyとかCpl. Reisen。
 ・オンライン対戦、COOP完備。
 ・喋る。
 ・「ヴラジースキヴォーイスカ! セヴェルー!」
 ・「プリクロイチェメニャー!」
 ・「グラナータプラチーブニカ!」
 ・「ヴァーパマギーチェー!」
 ・「ジェッスチェロヴェクスラジェーン!」
 ・『東方呼任務』



 『戦場に行った動物たち』を読みました。
 かつて戦争に駆り出された動物たちを捉えたスナップを集めた写真集でして、『戦場の犬たち』の姉妹版にあたります。ちなみに、『犬』の方もいい写真が収録されているので、犬好きの方は必見です。
 で、『動物たち』の方ですが――しえさんとしては、「キツネの写真があるかもしれない」という期待だけで買ったようなモノなんですが、実際にはキツネは一枚も写っていませんでした。大抵は軍用馬とか、羊とか、偶蹄目とか称される生き物の写真でしたね。まあ、確かに「軍の部隊でキツネをマスコットとして飼っていた」なんて話はあまり聞かないんですが。しえさんの知ってる限りでも、キスカ島の事例以外は耳にしませんしね。



 ついでに、仮の同居人の書架から『卒業』を借りました。
 特に理由はないんですけどね。強いて言えば、「そろそろマトモな本でも読まないと、割れた窓ガラスで去勢して飛び降り自殺しそう」な予感がしたのと、ついでに言えばポータブルオーディオでサイモン&ガーファンクルの『ミセズ・ロビンソン』を聴いていたというのが理由でしょうか。……基本的に、しえさんが本を読むに至る経緯というのは、かなり不純なモノが多いですね。
 それにしても『卒業』。
 60年代のアメリカンな甘酸っぱい恋物語かと思ったら、量産型アイヴィーリーグのクソ野郎がビッチな人妻に誘惑されて身を持ち崩す話でした。主人公もかなりのヘタレですが、登場人物の中でも特に異彩を放っているのが例の「人妻」ことロビンソン夫人ですね。
 イエス・キリストでも石をぶつけたくなること請け合いのナイスビッチ。
 エジプトで40年彷徨っても赦されないような阿婆擦れ。
 それだけならまだイイんですが、物語を通じてあんまり懲りてないのがまた腹立つんですよね。こう、最後には手痛いしっぺ返しを喰らって泣き崩れるものと期待してたんですが。60年代なんですから、もう少しモラル溢れる内容になったって良かった筈です。
 まぁ、逆に言えば60年代によくココまでやった、と評価できなくもないんですが。映画化もしちゃいましたし。




8月19日(水)
東方オブイェークト(挨拶)




すべての二次元キャラは平等であるが、ハサハは“より平等”である。
――ジョージ・オーウェル




 民主党の支援者が、日の丸を改造して党旗に仕立てたみたいですね。
 まさに神をも恐れぬ所業というか、目的のために手段が正当化されすぎちゃった典型例みたいな事件ですが、まァ気持ちは分からないではありませんよね。手軽に作ろうと思うなら、既製品を転用するのは至極基本です。まぁ、今回は素材がアレだったというか、簡単にバレるほど酷い出来だったのがダメダメでしたね。
 でも着眼点は間違ってないと思うんですよ。
 ここはもう一捻りして、いっそ民主党党旗を日の丸に改造するなんてのはどうでしょうか。次の集会あたりで、自らの党旗を切り刻んで製作した日の丸を掲げれば、自虐ネタの出来るユーモラス政党として国民のハートをガッチリキャッチしちゃったりして。
 このアナーキストめら。



 そんなわけで、どうもこんばんは。ハサハの歌う"Always Look on the Bright Side of Life"が聴きたいHans Chenowthです。「たぁー! んびーすぃりー・ちゃんぷす」とか歌ってくれたら一生スパムだけを喰って人生終えてもいい。ロヴリー・スパーム!
 ――俺の脳内ハサハはコックニー話者で固定ですか神よ。
 さて、前の日記を書いた頃から引き続き『フォルツァ モータースポーツ 2』でニュルブルクリンクを走って楽しんでますが、相変わらず一周回る前にクラッシュしてます。流石にいつまでもハッチバックに乗ってたらカッコ悪いというので、BMWのM3に乗り換えてみたんですが、後輪駆動の特性にビビッてコーナーがクリアできない有様。
 幸い『フォルツァ』は走行中にダメージが入っても、リスタートかレースを終了させれば自動的に修復されるシステムになっています。これが例えば『パイロットになろう!』等のように、走行後に自らカネを出してリペアしなければいけないシステムだったとしたら、今頃ゲーム内自己破産してなきゃならない筈です。
 ……そうした観点でこのゲームを見ると、それなりにライトユーザ向けの作りをしてますね。どんな危険走行をやらかしてもマーシャルにブッ殺されるような事はありませんし、一度は優勝したレースでも再度挑戦できて、賞金や経験値を稼げる設計になってるんですもの。
 作りがしっかりしてるゲームには好感が持てますね。



 最近、「東方プロイェクト」に興味を持ち始めました。
 弾幕シューティングなんてのは銃器によるもの以外を除いてお断りなChenowthですが、キャラが可愛いと大いに惹かれますね。しえさんが知ってる二次元シューティングゲームと言えば、『スペースインベーダー』とか『ギャラガ』とか、或いはペプシマンみたいなサーファーが主人公のマゾゲーくらいしか思い浮かびませんが、「東方」は明らかにそれらとは一線を画しています。というか、二次創作の充実っぷりを見るとギャルゲーだと言われても信じてしまいそうです。……話に聞いた限りでは、そう誤解して弾幕ゲーマーに転向した猛者がかなりいるそうですが。
 ともあれ、しえさんはシューティングゲームが上手じゃありません。
 『Call of Duty 4』のオンラインで劣悪なPing環境下でもトップスコアを取れるような廃人スキルは持ってますが、二次元移動のシューティングはからっきし駄目です。三次元空間を飛び交う弾幕はどうにかなりますが、平面をあんな密度でバリバリやられたら、動体視力がいくら優れていても太刀打ちできる気がしません。だいいち『CoD4』は一発くらいなら耐えられるものね。即死ゲーってのは肌に馴染みません。
 でも関係ないね。
 Hans Chenowthだもの。
 原作を知らなくたって、二次創作には大して差し支えはありません。だってしえさんですから。『東方』くらい、Wikipedia由来の知識だけで充分ですよ。アハハ、余裕余裕!
 そんなわけで、Wikipediaノーレッジだけで東方絵を描いてみました。


 




 ソックリでしょう?
 ハハァ! 東方ネタも扱うようになれば、当「駄文ハイム」もアクセス数ガッポリですね! ハハァ! ハハハハーハァー! (←リチャード・ハモンド笑い)
 ……いや、別に東方メインにするつもりは毛頭ありませんが。いやマジで。




8月24日(月)
Innovate (イナヴァ・テヰ)(挨拶)




「なぜジカブラスは首を吊った?」
「利得を目的に幻想郷に入ったからです。だから弟を弾幕で……」

――タルコフスキー『ストーカー』




【東方零羽根】

IN A.D. 2009 WAR WAS BEGINNING

MARISA: WHAT HAPPEN ?
ALICE: SOMEBODY SET UP US THE HEAVY BARRAGE.
LAIM: WE GET CONTACT.
MARISA: WHAT !
LAIM: MAIN SUKIMA OPEN UP.
MARISA: IT'S YOU !!
YUKARI: HOW ARE YOU GENTLE-GIRLS !!
YUKARI: ALL YOUR SPELL CARD ARE BELONG TO US
YUKARI: YOU ARE ON THE WAY TO DAMNATION.
MARISA: WHAT YOU SAY !!
YUKARI: YOU HAVE NO CHANCE TO SURVIVE MAKE YOUR LOVE.
YUKARI: HA HA HA HA . . . .
LAIM: MARISA!
MARISA: TAKE OFF EVERY SHANG-HI!!
MARISA: YOU KNOW WHAT YOU DOING!
MARISA: MOVE SHANG-HI.
MARISA: FOR GREAT JUSTICE.



 どうもこんばんは。地元のお祭りに行った際に浴衣を着た幼女を見ながら「ああ、ハサハが実在したらあんな感じなんだろうなァとか想像してたHans Chenowthです。あ、そこの賢明なる地球市民のみなさん、頼むから警察は呼ばないで下さいネ。あとアグネスにチクリ入れるのも止めてください。
 ……まぁ、幼女たちを見つめるChenowthの視線に、性的興味の光なんぞこれっぽちもなかったんですが……その代わり、最近の子供たちの浴衣が妙にファンシーなのが気になりましたね。どっちかというと甚平っぽかったり、帯の結び目もどことなくリボンを意識した作りになっているものが多く見受けられました。
 風情はないけど可愛いから良いのかも。



 さて、ここのところpixivで何の予備知識もないままに東方絵を乱発したりしてたんですが、全ユーザに東方ファンの占める割合がやたらと多いのかクオリティに比して有り得ない数の閲覧数が付いたりして、ちょっぴりビビってます。
 ……ネタ絵が評価されて、割と本気出した絵がコテンパンだったりすると、なんだか複雑な気分ですね。しえさんの場合、「本職の絵描きじゃねーから良いんだよ!」という逃げ口上を用意してある分まだマシかもしれませんが。
 物書きとしても褒められた人間じゃねーだろそういえば、SS書きを自称する馬鹿野郎専用のSNSってのは、まだ登場しないんですかね? ポエットな中学生とか高校生や、しえさんのような二十世紀のイカレポンチには馬鹿ウケすると思うんですが。でもイラストと比べて評価するのに時間が掛かるかな。作り手としてもそう楽な作業じゃありませんし。
 それでも、手軽にSSなんぞを書ける場(そもそもSSってのは比較的ライトな代物ですが)があれば、しえさんだって何の予備知識もないままに東方SSを乱発できるのにね。誰も望まないだろうけど。

 早く弾幕張りたくてウズウズしているMG42機関銃手の魔理沙に「だめだ 早すぎると伏せちまうぞ!」と霊夢が一喝してトリガーの後ろに人差し指を突っ込んで150mまで露助どもを引き寄せてその恐怖に思わず魔理沙がドロワーズの中に盛大におもらし(ry

 ……すいません、ちょっと思考が漏れちゃいました。
 しかし、巷の噂を聞く限り『東方』は「萌え」と「燃え」が同居してる作品とのことなので、アツいのが好きなしえさんは思わずビクンビクンしちゃいそうです。弾幕にビビるnoobプレイヤーたるしえさんに対して、紫あたりが「将校は伏せるな!」とか怒鳴ってくれたら、もう恐いものなんて何もありませんね。Zbvだって志願できそうです。戦車? 砲塔と車体の隙間に地雷突っ込んで遅発信管引き抜いてやるよ!
 そしてまたみんなを殺すんですか……なんか、「ピチュン」とかコミカルな音じゃなくてスターリンのオルガンのようなSEが聞こえてきそうですね。
 ……何の話をしようとしていたんでしたっけ? ああ、未プレイの身でありながらゲームを語る罪深さについてでしたね。うん。でも世界には、神を見たことがないのに信仰を語る人間が大勢居る。



 どうでもいいけど、ZUN帽って描き辛いですね。
 妹夫婦の家にあったテーブルの脚にあんなのが付いてたけど、マジで描き辛い。




8月30日(日)
And let slip the Fox of war.(挨拶)




猟師が狼を退治して終わるのは、人間が書いた物語の中だけなんだ。
――『人狼』




 どうもこんばんは。「パチュリーって何となく“スノークのお嬢さん”に似てね?」なHans Chenowthです。どうでもいいけど「Patchouli」って読み辛い綴りですよね。実は「パットクーリ」だったのが、幻想郷では誤読されて「パチュリー」になっちゃったとか、そういう裏設定でもあるんでしょうか。Richard → リックハルトみたいに。
 まぁ、死ぬほど瑣末な事なので気にしませんけどね。それに東方もあまり知りませんし。最近はこの日記でもダースベイダーの如くトーホートーホー言ってますが、考えることと言ったら「ZUN帽のフリルはカウルフラップに似てる」というような事ばかりです。きっとキャラによっては環状冷却器もセットで仕込まれてるに違いないよ!
 ……すいません。自分で書いてて頭イタくなってきました。



 毎月『コンバットマガジン』を買って読んでるんですが、近年のCAR-15系の魔改造ぶりは凄まじいですね。
 2000年頃までは精々レイルハンドガードやフラットトップ・レシーバの装着などが主でしたが、最近ではオリジナルの部品の方が少ないような有様。バレルは当たり前のようにフリーフロート、サイトは前後ともにフリップアップ方式にしてメインは光学照準器……ストックやグリップまでもが純正品から社外品に換装されたカスタムをよく目にします。ガワだけじゃなく、中身だってボルトにクロムメッキしたり、作動システムをガス直噴方式からピストン式に変えたりと、それこそ余ったオリジナルパーツでもう一丁作れそうな勢いで改造されています。
 なんかM1911みたいですね。
 ただのカスタムベースにされて、まるでオリジナルじゃ全く使えないような印象。
 もうしばらく年月が経てば、エンスーなファンが「M4は純正だからこそロマンがある!」とか言い張ってフルサイズのM4を愛するような時代が来るかもしれませんが、当分は宇宙戦艦みたいにゴテゴテしたM4系列が幅を利かせるんでしょうね……というか、近頃やたらと何でも付け過ぎです。いっそのこと誰か20mmピカティニレイル対応のiPodホルダーとか作ってくれよ

 ……あと、M4系を「プードル撃ちライフル((c)ボブ・リー・スワガー)」と揶揄して止まないしえさんですが、最近はそんなパワー厨なヒトのために.308口径にコンバートしたCAR-15が作られてるんですね。まぁ元々AR-15自体が.308口径のAR-10を小口径化する方向で作られたんですから、これは改良というよりはもはや先祖返りとでも呼ぶが相応しいような状況ですが。
 あとサードパーティ製のクローンが多すぎます。H&KとかLMTあたりのが特に。



 『さよなら絶望先生』の十八巻を読了。
 仮の同居人は「時事ネタは時代と共に風化する、一番つまらないギャグ」として酷評するこのマンガですが、しえさんとしては気に入ってます。どことなくソフティフィケーションに満ちていて、時として政治的にアウトどころかゲームセットなネタを惜しげもなく投入してくれるのがシビれます。え? 何? 「霧萌え」……? すいません、しえさんにはそういう特殊なタームはよく分かりません。
 ただ、個人的に残念だったのは、178話の「葬られ損ねた秘密」で登場した“某国製”ミサイルが一段目ブースターごと校庭に墜落していた事ですかね。……まぁ、画的にはアレのが分かりやすいのかもしれませんが。分離した弾頭部だけ転がっててもソレはソレで不気味ですしね。
 ――なんかツッコミ所を盛大に間違えてる気がしなくもありませんが、とりあえず感想としてはそんなトコでしょうか。あと、しえさんにも霧毛布を一枚ください。すーはーすーはー (←匂いを嗅ぎ始める)



 某所で『エンド・オブ・エタニティ』なるゲームのトレイラを観ました。
 題名からして「ウッヒョー! SF原作のゲームなんて期待大じゃん!」と期待してたんですが、蓋を開けたら「これ『WANTED: WoF』だろ」という思いを隠しきれない有様に愕然としました。
 アシモフに謝れ
 ……でも、「銃弾でRPG」って良い発想ですよね。古くは『パラサイト・イヴ』などで試みられたアイディアですが、ここまでヘビーな弾幕のRPGって初めて見るかもしれません。
 和製ゲームにありがちなキャラの小奇麗なモデリングや、演技過剰すぎて白いハトが必要になるほどのガンアクションなんかが気になりますが、でもドンパチ好きとしては目が離せませんね! ――銃器のモデリングやデザインが腐ってたらそこでゲーム終了ですが。



 とりあえず今日は投票に行って来ました。
 「どれを選ぶか」でなくて「どれを選ばないか」という選択しかないのが泣けるところですね。