10月 5日(月)
えーりんの党は民衆を導く(挨拶)




葉は焼かれず枝も折られないで さわやかというだけでは淋しい
――タルコフスキー『ストーカー』




 新聞を読んでいたら、ここのところ低年齢層の自殺が流行しているという記事がありました。
 Chenowthはこうした人間の心の機微については死ぬほど疎いのでよく分かりませんが、大方受験期に『車輪の下』でも読んだのと違いますかね。或いは、誰かに恋をしている最中に『若きウェルテルの悩み』を読んだとか。読書家を自認する早熟な10代ともなると、こうした危険性が無いとは言い切れませんものね。
 ……まぁ流石に冗談ですが(最近の子供は本なんて読まない)「子供に読ませちゃマズいだろ……」と思うような書物が彼らの目に曝されているのも事実です。太宰治も『走れメロス』程度ならまだしも、『人間失格』あたりになると事情は変わってきます。宮沢賢治の作品だって、一見無害に見えますが、「永訣の朝」に兄妹の仲を越えた何かを見出してしまう可能性もゼロじゃありませんからね。
 こんな本に囲まれていれば自殺もしたくなりますよ。
 過保護と誹られようとも、子供が後生大事な親御さん方はミヒャエル・エンデと新美南吉で我が子を純粋培養する事をオススメしたいと思います。綴りも優しくて読みやすいですからね。ええ。
 あとライトノベルは全力で避けてください



 『Call of Duty: Modern Warfare 2』最新トレイラーが公開されました。
 情報が出始めた当初は「ハイハイまたアメリカ最強の対テロ戦争なんでしょワロスワロス」というような状態だったんですが、蓋を開けたら合衆国フルボッコという衝撃的な内容でした。
 これはひどい。
 「今まで散々ドイツ人殺したり、ロシア人も撃ったし、アラブは核で蒸発させた……Tryarch組はジャップの頭を吹き飛ばしたし、ここらでいっちょ自国をネタにしないとマズいべ」などとActivisionのエラい人が考えたのかもしれませんが、DC丸ごと焼け野原とかちょっと気合入りすぎです。
 おまけに、ナレーションが非常に意味深。

世界中がお前らの戦場となってきた。
どこに行こうと、我々の同胞はお前たちに向かって吠え立てる。
その声はまだ聞こえないかもしれないが
それはここがお前たちの国じゃないからだ。
だがいつかは聞くことになる。
お前たちの国で。


 ……ダークで、怨嗟に満ち満ちた独白です。
 ストーリーとしては、前作でプレイヤーが撃ち殺したZakhaevの弟分が「世界中の反政府勢力と結託して、アメリカなんか滅ぼしてやるんだから!」と色々やらかす感じですかね。……なんだかワールドワイドな展開ですが、今まで米帝がやらかしてきた事のツケとしては、これでもまだまだ足りないくらいなんでしょう。ロシア人的に考えると。
 ここにイギリス人のSoap MacTavishとその一味がどう関わってくるのか、それが楽しみです。

 あと、トレイラーの最初にも写ってるんですが、M4の右側面のテクスチャまだ使いまわしてんのかよ
 いい加減直しやがれ。



 中川氏が亡くなったそうですね。
 しえさんもお酒で死に掛けた事は何度かありますが、その時でさえも相当な苦しみを伴いましたから、実際に死ぬところまで行く苦しみといったらなかったでしょうね。政治家としての彼をよく知っているわけではありませんが、同じ酒飲みとして御冥福をお祈り申し上げます。



 一言メール返信。


>千鳥様
 ありがとうございます。そのサイトは検索で既に読んでました、波刃ナイフの研ぎ方わからん。と思いながら。
 で、結局、買われるのでしょうか・・・
 ・・・おう。「びくとり」と読まないとだめなのですねこれ。お恥ずかしい。でMP3プレイヤー内蔵タイプなんかある! かなり嫌だ!。


 一応、現物は某ハンズで確かめてみたんですが、如何せん重たいのとスプリングが硬いのとで諦めました。良くも悪くもアメリカ人向けの作りだと思います。
 それと「ビクトリ」という読み方については完全に我流なので、「ヴィクトリ」でも「ヴィクトリノックス」でも、或いは「勝利不銹鋼」でも、お好きな読み方をどうぞ。


>モル氏
 言いたいことがありすぎて困る。


 一つずつリストアップしている内に、そんな気も失せてしまうさ!




10月11日(日)
ジミー・天ドリクス(挨拶)




ハサハは一日平均30時間を昼寝に費やす
――ロンドン王立協会




 どうもこんばんは。“ホワイトロック”と聞くと“チェックメイト・キング・ツー”を反射的に思い出してしまうHans Chenowthです。……レティ? なんですかソレ。
 ――しえさんが生まれた頃には既に過去のものとなっていたドラマですが、何故だか子供の頃によくテレビで見た記憶があります。再放送でもやってたのかな? あのテーマ曲や納谷ボイス、それに何百発でも連射できるトンプソン短機関銃。全てが懐かしい。
 ……すいません。若い人には無縁な話をして。
 でも信じてくださいよ。しえさんは、この一週間というもの、ファッキンシットな毎日を送ってたんですよ。仕事でポカミス連発するわ、上役には怒られるわ、部下には八つ当たりするわ、おまけに夜毎ブランデー(※サントリーV.O.)をガブ飲みしつつ『パルプ・フィクション』を観ながら時間を潰すか、ゴミのような話を書きながら夜明けを待つような生活の連続だったんです!
 一度などは鼻からヘロインを吸い込んだユマよろしく床にブッ倒れているところを、仮の同居人に介抱されたりもしましたが……ありがとう俺の心のトラボルタ。それにしても、そろそろ末期的な何かが背後に迫ってるのかもしれませんね。人生の終わりとか、そういう何かが。



 『キノの旅』の新刊を読みました。
 今までは無機質な作風が特徴だと思ってたシリーズですが、なんだか今回から露骨に“小噺”っぽさが滲み出るようになった気がします。別にそれが良いとか悪いとかの話ではありませんが……あと微妙に星新一のエッセンスが入ってる気もしますね。
 政治風刺もあからさま過ぎる。
 時節柄、名前が「ア」から始まって「グネス」で終わるヒトに対する当てこすりにしか見えないネタもちらほらと。
 別に政治ネタが嫌いだとか、安っぽい風刺が趣味じゃないというワケではないんですが、『キノの旅』はそういう作品じゃなかったような気がします。――社会や体制ではなくて、人間そのものに関して描かれた話だと、しえさんは理解していたのですが。
 ……もしかして、こうした緩やかな変化は後の『証券編』への布石だったりするんでしょうか。まさか……でもそんな……。

 「辞典」に13巻分も追加しておきました。
 あんまり特筆すべき項目もありませんでしたが、一応形式上、ね。



 ついでに『ガンスリンガー・ガール』の11巻も読了。
 何度も言っているように「萌えで糖衣を施されたフォーサイス」のような作品なので、色々とエグい話でした。……それと電撃的に登場して、これまた電撃的にM18A1で挽肉にされた義体の不遇っぷりとか。髪の毛にウェーブ掛かってる子。ブリーチング用の斧とM1014(しかもM3エイムポイント搭載)だけという潔い武装がシビれたんですけどね。
 ヘンリエッタは役立たずにクラスチェンジ。
 トリエラはショットガンのストックを切断。
 リコは……何もしてませんね、そういえば。
 そして当面の敵役であるジャコモさんは地味に世界記録レベルの狙撃を成功させるという快挙。……つーか初弾が横に逸れたとはいえ、エレベーションだけ完璧だったのは人間としてどうよ。
 


 一言メール返信。


>モル氏
 き、貴様、モルさんの不朽の礎「永訣の朝」を汚し……
 …あ、これはこれでいいかもしれない(宗教的寛容)。


 何人かの研究者によれば、半ば事実であったかのような扱いがなされている事もありますね。




10月18日(日)
To-Hearted River(挨拶)




 幻想郷のモデルとなったのはレスボス島である。彼女らの性癖がそれを傍証している。
  ――"Encyclopedia Schilternica," p.p.838-839 (1491)




 どうもこんばんは。『ハナマル☆センセイション』は"One Fine Day"のカバーだと思い込んでいたHans Chenowthです。……オフスプとの類似性については以前モル氏に教えて戴いていたんですが、まさか“偶然”似ただけだったなんて。
 しかし、スピード感に関してはどっちもいい勝負ですが、内容の反社会性に関してはハナマルが圧倒的に上ですね。……ワン・ファイン・デイも破壊的でアウトローな感じですが、『こどものじかん』の方はもっと犯罪っぽさが滲み出てます。こう、特に性的な部分で。
 ……ちなみに、この件についてググったら、オフスプも“ハナマル”も大元はキテレツの『すいみん不足』という意見があって爆笑。確かにサビが似てると言えば似てる。
 まぁアレですよ。
 バッハだって『マタイ受難曲』のコラールをハンス・レオ・ハスラーからパクってましたから、それに比べればなんという事はありません。



 『Forza Motorsport 3』の体験版を触ってみました。
 前作よりも向上した映像処理、物理エンジンなど魅力もたっぷりですが、中でも特徴的なのはシリーズで始めてクラッチ操作ができるようになった事でしょう。2ではシーケンシャルMTのようなセミオートでしたが、これでようやくリアルな走行感が味わえるぜ!
 ……と喜んだのも束の間、よく見たらクラッチ操作の割り当てはLBボタンでした。
 つまり押し込み量が検知されません。
 ON/OFFだけです。
 半クラッチなんて芸当はモチロン不可能ですから、回転数計に目を凝らしていないとギアを換えるごとにギアボックスが破損していきます。ましてやAT限定免許持ちのChenowthくらいのレベルになると、コースの中程まで行く間にエンジンブローを起こして撃沈してしまうような有様。
 エンジンブレーキの利かせ方にも幅が広がりますが、いかんせん忙しする。
 おまけに運転席視点の実装やら、奇麗すぎるグラフィックも相俟って、クラッシュするたびに睾丸が縮まるような恐怖を味わえます。ゲームの中の出来事とはいえ、ここまで来ると夢に見そう。
 ……ついでに、MS純正パッドのスティックでは、もはやステアリングを操作するのには限界があります。本物のクルマの2.5回転ステアリングに比べると、どうしてもピーキーすぎる。まるでF1マシンでも駆ってるんじゃないかと思うほどカクカク走ります。
 MS純正の2.5回転ハンコンがあればなぁ……



 ついでに『ベヨネッタ』も体験版をプレイ。
 神谷がディレクターを務めている点からも分かるように、良い意味と悪い意味での狂気がフュージョンした奇作です。システムは『デビルメイクライ』などと似ていますが、『ベヨネッタ』ではカッコ良さに加えて高濃度のエロスが含まれているのが特徴でしょうか。「バカゲー」のエキスをいくらか孕んでいるのかもしれませんね。
 見た目は頭が悪そうでも、しかしアクションは爽快。
 コマンドは簡単ですし、結構デタラメに入力してもコンボは繋がります。カメラワークや高解像度のグラフィックのせいで、イマイチ敵やベヨネッタさんの動きが把握しづらい場面もありますが、その激しい動きはプレイヤーの目を惹き付けて止みません。
 強いて言えば、主人公のベヨネッタさんの見た目がマゾヒスト以外のヒトにはちょっと受け付けづらいのが気になりますね。本編中でも敵キャラのお尻を踏んづけたりとアレなアクションが満載ですから、「いやオレちょっとそういう好みはないんだけど……」というプレイヤーには合わないかもしれません。
 しえさんもあまり好きじゃない。



 本の部品の一つに「スピン」と呼ばれる物があります。
 新潮文庫を買うともれなく付いてくる、栞の代用として綴じ込まれた紐状のアレ。ハードカバーには割とよく付いてるそうなんですが、文庫本だと新潮以外にはあまり例が見られませんね。
 で。  この「スピン」という名称について、権威ある(笑)Wikipediaでは「和製英語だけど由来は不明」としているんですが、Chenowthは学生時代に「脊柱(Spine)の誤読」という説を耳にしたことがあります。
 教えてくれたのはドイツ文学の先生でしたが、彼によれば「本の背中を突き抜けているから」脊柱に喩えられ、かつ第一音節のiを「アイ」と発音する事を知らない野郎が「スピン」と読んでしまった事に端を発するとのこと。真相の確かめようもありませんし、 i を二重母音で発音できない野郎が末尾の -ne を鼻音で終わらせるほどの知恵があるとは思えないなど胡散臭い部分も多々ありますが、そのドイツ文学センセは決していい加減な性格ではなかったので、それなりに信用できそうだと思った事を覚えています。

 どうしてこんな事を思い出したかと言うと、BOOKOFFで星新一の短編集を買ったら、スピンが千切れていたためです。
 あの系列の店は買い取った本の側面をトリミングするんですが、その際に閉じこんだスピンまでも研磨して破損させてしまうようです。天がツライチになるまで削りやがって! エコ気取るんなら、少しは本のことを労わりやがれ。



 一言メール返信。


>モル氏
 にとりの前で自転車のチェーンが切れたという現象は、にとりが俺を呼んでいるのだと断定しうるのですよ!


 いったい何を言っているんだ。


>名無しの人 様
 江畑先生が若くして、お亡くなりになりましたね。ご冥福を祈ります。
 これ以降TV局の軍事評論家は江畑さんと比べると格が違いすぎるし、今後TVの軍事を紹介する人は「評論家」が少なくなって「詳しい人」になっていくのでしょうか。
 また岡部いさくさんも体調を崩しているらしいです。
 軍事に興味を持つ自分としては大御所のなくなるのは悲しいものです。


 まっこと惜しい人を亡くしました。
 幸い柘植氏がお元気なので、まだまだ軍事評論家には事欠かない――と思ってたんですが、最近の「コンバットマガジン」誌での田母神っぷりを見ると、彼や毛利氏じゃちょっと不安にも思えてきます。




10月24日(土)
モルスァ(彼は自分を殺す)(挨拶)




 この世で最も危険な武器は、海兵とそのライフルだ
  ――ジョン・パーシング




 どうもこんばんは。アグリー・ベティと同棲生活を送る夢を見たのHans Chenowthです。
 あんまりだ。
 夢に見るにも、もっと適役がいたでしょうに。
 ハサハは言うに及ばず、鳴き声が「あう〜」なパツキン少女(名前失念しました)だとか、あるいは『ゼロの使い魔』のルイズ(フルネーム失念しました)なんかとキャッキャウフフな生活を夢に見たって良かったはずです。何だったら、プレイした事がない東方のキャラを肴に、ここに書くのも躊躇われるような内容の夢を堪能した挙句、朝早く起きてパンツを洗うような破滅的な展開を望んだって。
 なのに、ベティですよ。
 いっそ夢なんて見ない方が良いんじゃないかしらん。



 『フォルツァ モータースポーツ3 〜インド人を右に〜』を買ってきました。
 リアルライフじゃ軽自動車の一台も所有できないようなしえさんですが、ゲームの中だと魔改造ランエボなんかでブイブイ走れるから良いですよね。しかも今作からは物理エンジンが進化して、グラフィックの向上以外にも「横転」などの挙動が追加されました。よくメーカーが許したな
 それはさておき、読者の皆様は「スポーツカー」と聞くと、どんなクルマを思い出すでしょうか?
 多くの方はBMWやアウディ、あるいはフェラーリなんかのコテコテなマシンを想起するかもしれません。しかし、あくまで『フォルツァ3』はゲームなので、最初からそんなファッキンファストな車には乗せてもらえません。最初の一台は一般車がメインです。あたかも、ロトの血を引く勇者が、ゲーム開始直後はスライムにすら苦戦する存在であるのと同じように。
 そして最初の一台なんですが、しえさんはあろうことかトヨタのヴィッツを選択しました。
 しえさんの勤め先の社用車と同じですよ。
 半ば勢いで選んでしまったんですが、後悔先に立たず。他の車に乗り換えるにも資金が必要ですから、とりあえずは最初の数レースはこの前輪駆動車で走らなければいけません。しかもレースが進むにつれて対戦する車も高性能になってきますから、そのための改造にまたカネが必要という悪循環。……ちなみに改造の幅はかなり広く、ロールケージ張ったヴィッツなんてのも出来ますが、見ていて気持ちの悪い代物です。
 ペイント機能も少し向上している模様。
 前作同様、自由な描画は色々な理由によって不可能ですが、異なる形状のデカールを組み合わせて絵を描く裏技は健在です。しかも、レイヤーグループをデータとして保存できるようになったために、異なる車種間でもデザインの共用ができるようになりました。また、このグループデータはオークションなどで取引することも可能であるとのこと。
 グループ作成のためのパレットも用意されましたし、俗に言う「痛車」のクオリティも向上することが予想されます。
 しえさんも早速こんなスバル・インプレッサを作ってみたり。





 ティーチャアッー!



 PCに熱が篭もりがちになったので、ファンを一個追加してみました。
 メーカー製のデスクトップだと拡張性も無く、追加のファンを付けるのに苦労しますが、最近ではPCIブラケットで固定する方式のシステムクーラーがあるので便利ですね。ただ、しえさんの場合はLenovoの謎形状ブラケットで設置に苦労することになりましたが。おまけに電源に予備の四ピン端子もないので、仕方なく二股分岐ケーブルを買ってきて端子を増設する破目になったりと散々。
 まぁ、それだけの値打ちはあったんじゃないでしょうか。
 騒音と共振は倍増しましたが、少なくとも排気温度は確実に少なくなってます。今のところ挙動にも異常はありませんし、とりあえずは一安心?




10月31日(土)
血潮滴る頭(挨拶)




「フレンドリー・ファイア」……何が“フレンドリー”だ。
  ――不明




 『Forza3』で念願のブガッティ・ヴェイロンを手に入れたワケですが、ワクテカしながら走らせていたらウィングのエアブレーキが作動しないという驚愕の事実に直面しました。
 ……実物のヴェイロンには、珍しくエアブレーキ兼用のウィングが装備されていて、ブレーキング時には迎角を変えてダウンフォースと制動性を高める働きをするようになっているんですが、何故か『Forza3』ではこの機能がオミットされた模様。おそらく物理エンジンの仕様上、どうしようもなかった(※空力計算はされていないっぽい)のだと思いますが、カタチだけでも良いから動いて欲しかったなァ……
 でもヴェイロンはその馬鹿馬鹿しさが素晴らしい(例: クアッドターボ)存在なので、その辺は不問にしておきましょうかね。Forzaオリジナルのウィング付けると死ぬほどダサく見えるけど。


 ……なんて微妙にコキ下ろしてますが、ゲーム自体は楽しいモノです。
 しえさんの場合、サーキットを走るよりもアライメント調整やデカール作りに時間を割いてるような有様ですが、それでも『Forza3』は楽しめます。ひたすらオリジナルペイントの車を作ってオークションで売るもよし、ギリギリまでチューンした車で最速ラップを目指すもよし……「初級者から上級者まで楽しめる」という売り文句は伊達じゃありません。ただ走るだけが全てじゃない。
 まぁ、オンラインはクソ速いリアルStigどもや、故意にぶつけてくるアメリカ人しかいないので、初級者のしえさんには到底踏み込めないような領域ですが。……あとラグが酷いと、車が空を飛んでたりするんで。


 『Forza3』に収録されているコースについても少し。
 ニュルブルクリンク北やシルバーストーン、鈴鹿などの実在サーキットはそれなりに楽しいんですが、中にはアマルフィ海岸やニューヨーク市内爆走マップなどのオリジナルコースも収録されているのは正直どうかと思いました。しかもニューヨークは前作からマイナーチェンジが施されて、道の至る所に殺す気満々のシケインが設置されているような有様。
 "Sedona"という洒落た名前のオリジナルサーキットは結構楽しいんですが、逆周りだと逆光でラインが見えなくなるコーナーがあったりして危険すぎます。「うおっまぶしっ」とか思ってるうちにコースアウトするなんて事もしばしば。


 それと、このゲームの説明書は「説明」になっていません。
 ただの薄っぺらい冊子です。
 肝心なゲームの進行の仕方、新しいイベントの解説などは、全てゲーム中の音声ガイダンスが行ってくれますが、これが非常に鬱陶しい声です。女声なんですが、声音の端々にウキウキした雰囲気が滲み出ているのがイライラしますね。
 散々な結果に終わったレースの後に「最初のレースが終了しました(^ ^)」なんて言われた日には、もうこのクソガイダンスが流れないようにしてやろうとするんですが……残念なことに、オプションの項目には「ガイダンスをOFFにする」というものが見当たらないのです。
 まぁいいか。

 声が ゆかな ですから

 ……正直、ハサハ声とは似ても似つきませんがね。



 誰かハサハ車作って500,000CRで売ってください。