12月24日(金)
ザ・ドールマスタ・オヴ・ザ・ブカレスティ(挨拶)




クィ・エクス・パトレ・プロチェディート
――ハサハ




 どうもこんばんは。「『迷い猫オーバーラン』ってどういう意味だ」Hans Chenowthです。
 「逸走」というのが正しいんでしょうが、もしも過去分詞だったら(※Runという動詞は時制に関わらず同型)「轢殺された迷い猫」という意味になりますね。……なんというか、ちょくちょく近所で見かける光景だけに、想像できてしまってイヤンな気分です。
 まぁ、読んだ事が無いので、どっちの意味なのかは結局分からないんですが。



 世間はファッキン・クリスマスに酔いしれている頃でしょうが、Chenowthは構わず『Call of Duty: Black Ops』をプレイ。
 スクエニ販売の字幕版を購入したものの、この字幕が非常に厄介なシロモノでした。戸田女史の仕事に比べれば誤訳なんて屁でもないんですが、問題は奇声や叫びまで字幕化しちゃった部分ですね。しかも重たい物を持ち上げる「Urrrgh!」が「うわぁー!」ですよ。日本語にするとしたら「うおー!」とかその辺でしょう。――というか、敢えて文字にしなくても。
 でもPetrenkoが「ペトリェンコ」ってリアルに音訳されてたり……訳が分からん。
 ストーリーですが、一言で言ってしまえばゲーム版『アメリカン・タブロイド』
 舞台は東西冷戦たけなわの60年代、共産陣営とドンパチやりつつも、アメリカ政府や裏黒い国際政治に翻弄される男たちの物語です。国のためというよりは友のため、仲間のために戦う彼らにも、否応無く権謀術数の魔の手は忍び寄る――というカンジなんですが、実はしえさんはあまり『CoD: BO』が好きになれません。
 だって主人公がワンマンなんだぜ、コレ
 ……「大勢の中の一人」として戦争を体験するのが『Call of Duty』シリーズの醍醐味だった筈なのに、これじゃあアライドアサルトの頃の『メダル・オブ・オナー』ですよ。前後左右で戦友が斃れることのない『CoD』なんて、何の魅力がありますか。我々の耳に馴染み深い「メンダーン!」がもう聞けないんですよ?
 あと「主人公が喋る」ってのも興醒めですね。ギャルゲーの主人公の顔グラがイケメンだったのと同じくらいに。


 結構貶してますが、誤訳はそこまで多くないです。
 Svolochを「スボロッチ」とカタカナで表記しちゃった以外は (※ロシア語で「クソ野郎」。人名じゃない)



 久しぶりにサモンナイトの話でも。どうでもいい話ですが。
 『クラフトソード物語2』の主人公は他のシリーズのキャラクタと異なり、設定上「コルトハーツ」という姓を有しています。『サモンナイト』の世界観ではある特定の職種ないしは階級の人間にのみ姓を名乗る事が許されるそうで、『クラフトソード物語2』の主人公が姓を持つのも、彼らが「鍛冶師」というスキルを持っているのが理由のようです。
 まぁ、そんな事はどうでもいいんですが。
 気になるのは「コルトハーツ」という姓ですよ。
 公式ホームページによると、綴りは"Colthearts"という事になっていますが、普通の英語話者ならばコゥサーツと発音することでしょう。アメリカ人なんかは特に。
 敢えてそこをColt-Heartsと分解して発音するのは非常に興味深い事です。
 何故って、リィンバウムではキングス・イングリッシュが公用語であるという非常にステキな仮説が立てられるから。
 涼しい顔で笑えないギャグを放つベルグ親方とか、お菓子作りというかひたすらスコーンとショートブレッドを作り続けるタタンとか、そんな人間としてお付き合いしたくないようなキャラクターが目白押しですよ。ただお礼を言うだけでも、「ユー・サィヴド・マィ・ベイコン!」とか言うような、そんな人たち。
 ちなみに、しえさんの勝手な妄想の中では、タタンはコックニーです。赤毛だし。


 ……公式設定を捏造するのって楽しいですよね(棒)
 先日もアレですよ、『ブクレシュティの人形師』を聴きながらアリス・マーガトロイドは間違いなくルーマニア人と確信したりしてましたからね。あの高慢さも、自分がローマ帝国人の末裔だと信じていることから来るものなんでしょう。
 ミハイ勇敢公、シュテファン三世、マティウス・コルヴィヌスの血筋をその体に感じながら、今日も東欧の小パリで、針と糸で生業を営むアリス。まさに東欧Projekt。  流石は都会派と称されるだけの事はあります。
 それに、ルーマニア人というとガッチガチの正教会信者だったりしそうですからね。魔術を操る白黒の魔女や、無生物に意識が宿るとする神道主義の巫女なんざ人間として付き合う価値も無いのでしょう。紅魔館の吸血鬼に至ってはもはや敵対種族ですよ。
 幻想郷で一番基督者っぽいのはパチュリーでしょうが、彼女ともきっと話は合わないでしょうね。「果たして聖霊は、父から出るのか、子からも出るか」という永遠の命題について、ひたすら議論を繰り返すような有様になってしまって。


 そういやアレか。
 フィリオクェ問題って、世界最古の公式設定捏造なのか。