キノの旅を四倍に楽しむために

 電撃誌上通販限定誌などに掲載された『キノの旅』の用語辞典。見方は『キノの旅を二倍に楽しむために』に準拠。
 ネタバレの可能性とか色々。ちなみに、登場する銃器類はほとんどの場合モデル名が本編中に明記されているため、特筆する必要がある物以外は割愛した。


スペシャルサンクス(順不同)
 深江さかな様、SS隊員様、顎様、mahiro様、みみ子様、寄道様、ハサハ、ならびに細部について助言を戴きました皆様





『キノ颯爽登場! -Here comes KINO-』
 初出は2003年9月。電撃誌上通販にて突如発売された謎の海賊本である『電撃ヴんこ!』に掲載された。




『ヘッケラー&コック』 >P11
 木乃の掛け布団にプリントされた銃器メーカーのひとつで、ドイツにある大手銃器メーカー。「ヘッケラー・アンド・コック」は英語で発音した場合で、本場ドイツの発音では「Heckler und Koch(ヘッケラー・ウント・コッホ)」となる。
 ちなみに、筆者自身はこの掛け布団を目にしたことはない。実在するのかどうかも不明。


『「キノの旅 -the Beautiful World-」第二十巻から第百三十四巻 >P28
 単行本四巻のあとがきにてその存在を匂わされていた、宇宙編から宇宙編第二章までが掲載されている巻。現在の刊行ペースで行くと、第二十巻が発刊されるのは2016年頃の予定。第百三十四巻は来世紀頃。
 気を長くして待ちましょう。


『マジノ線』 >P30
 エルメスの台詞から。「マジ泣き」の誤り。
 マジノ線は第一次世界大戦後、フランスがドイツの侵攻を防ぐために作った要塞。全長140kmにも及ぼうかという西欧の万里の長城。
 当時最高の技術を結集して作られた要塞だったものの、第二次世界大戦開戦後、ドイツはこの要塞を完全に無視してアルデンヌの森を迂回、そのままフランスは占領されるという結果に終わる。
 盛大な軍事予算の無駄遣いに終わった悲劇の要塞。


『陸軍の特殊部隊にいて某国の独立戦争を影で糸引き』 >P42
 木乃の語るおばあちゃんの武勇伝。恐らく1961年に「亡命したキューバ人による祖国奪回」という名目で行われた、アメリカによるキューバ侵攻作戦のことであろうと推測される。


『工作員養成学校の設立』 >P42
 木乃の語るおばあちゃんの武勇伝その2。
 陸軍中野学校の事なのか、ブレジネフ時代のソヴィエト連邦が中東各地に設立したキャンプのことか、それとも北朝鮮のアレか。他の二つの武勇伝が1960〜70年頃にまとまっていることを考えると、ソ連の工作員養成学校が一番近いように思える。多分。


『伝説の谷越え二キロ狙撃』 >P42
 木乃の語るおばあちゃんの武勇伝その3。元ネタは多分ベトナム戦争の際に米海兵隊のカルロス・ハスコック一等軍曹がやってのけた一世一代の大狙撃。
 どうやらおばあちゃんは冷戦時代に大活躍したお人らしい。


『中国製トカレフ自動拳銃』 >P62
その名の通りトカレフ。キノの持っているものは紅白模様にペイントされているが、中国でライセンス生産されたトカレフが「黒星(ヘイシン)」と呼ばれている事を考えると、答えは自ずと見えてくる。


『ピザ屋、今のパンチ……見たか……』 >P84
 映画「紅の豚」終盤、ポルコが発した言葉のパロディ。
 どうでもいいが「ポルコ・ロッソ」とはイタリア語で「赤い豚」を意味する。


『ヤメレ! 喰っちまうど!』 >P85
 内山安二氏の学習漫画にたびたび登場する台詞。
 70年代の生まれの方なら子供の頃に一度は目にした事があるんじゃないかと。オリジナルは「ヤメレ、食っちまうど!」




『キノの旅第四部・学園編第二話「気になるアイツは転校生だワン!」-Before Dog Days-』

 2004年9月に「電撃p」と対になる形で発売された「電撃h」にて初出。



『ハートマン』 >P87
スタンリー・キューブリック監督の映画『フルメタル・ジャケット』にて登場した海兵隊の訓練教官。階級は軍曹。朝鮮戦争に従軍した経験を持つ古参。
演じるのは当時現役の訓練教官だったリー・アーメイ氏。その発禁モノの過激な罵詈雑言が観客を魅了。現在でもその人気は衰えておらず、公式ファンサイトまで開設されている。


『つまり! ――貴様らも永遠である!』 >P87
 木乃のシャツにプリントされた文。ハートマン軍曹の言葉。
全文は『海兵は死ぬ。死ぬために我々は存在する。だが海兵は永遠である。つまり――貴様らも永遠である!』
 人は死してなお、その名誉は失われずに隊に残る、というありがたい御言葉。


『アパム弾持ってこい!』 >P92
 木乃のパーカーの胸のあたりにプリントされた文。元ネタは映画『プライベート・ライアン』後半で、機関銃手を務めたメリシュ二等兵が発した言葉を要約したもの。原文は「Apham! Apham! Apham, Ammo, god damn't!」
 作中ではヘタレ扱いのアパム伍長が敵弾を掻い潜って予備の弾薬を取りに行く名場面なのだが、アパムはビビって死んだ振りを決め込み、その間に機関銃陣地は全滅。おまけにアパムは敵兵に遭遇するも完全に無視され、ファンからは戦争映画史上最高レベルのヘタレの称号を授与されることとなる。


『なんということでしょう』 >P98
 元ネタはテレビ朝日で毎週日曜に放送していた「大改造!! 劇的ビフォーアフター」
 リフォーム前とリフォーム後の比較をする前のお決まりの台詞。


『タスコ社』 >P123
 アメリカの光学機器メーカー。デリケートな光学機器を軍用規格の性能・耐久性で作る技術を有している。双眼鏡の他にも狙撃用スコープなんかも製造。
 現在はアメリカの本社が店じまいし、日本の「タスコ・ジャパン」だけが営業中。


『トゥールビヨン機構』 >P125
 時計のメカニズムの一つ。仏語で「螺旋」を表す。時計職人のアブラム・ルイブレゲという人が機械式の時計に掛かる慣性や重力を補正するために開発した機構だという。文字盤から中の歯車やらなにやらがびよんびよん動いてるのが見えるのが特徴。
 ちなみに結構高価。単に動きを模しただけのニセトゥールビヨンも存在するというので注意。


『サタデー・ナイト・フィーバー』 >P135
 1980年頃のジョン・バダム監督の映画。毎週土曜の夜にディスコに繰り出す若者の青春ストーリー。
 この映画のポスターなどに用いられたスチール写真では、主役のジョン・トラボルタがディスコの舞台でポーズを取っている。まさしく作中の木乃のポーズ。


『フローム・マーイ・コールド! ――デード・ハーンズ!』 >P136
 チャールトン・ヘストン(後述)の言葉。2000年の全米ライフル協会会議での発言から。彼の発言を正確に記した記録がないので詳しい意味は分からないが、「もしも俺たちからライフルを取り上げようとするなら、死んで硬直した俺の手から(From my cold dead hands)もぎ取らなきゃならんだろう」というような趣旨であったと想像される。当時は銃規制に関する議論が盛んで、全米ライフル協会会長であったヘストンは最後まで修正第二条に殉じるつもりだったらしい。
 後に"From my cold dead hands"の五語だけが有名となり、彼の演説ではしばしば脈絡もなく繰り返し引用されたり、英語の俗語的な言い回しとして定着しつつある。


『チャールトン・ヘストン』 >P136
 アメリカの古典的俳優さん。『ベン・ハー』や『アントニーとクレオパトラ』は名作。
 実際に時雨沢氏のもとへメールを送ったかについては不明。現在アルツハイマーに罹っていると公表しており、何かが吹っ切れたのかもしれない。


『セーラー服(姿のキノ)と機関銃』 >P149
 赤川次郎の小説『セーラー服と機関銃(1978年)』を意識したものと思われる。
 『セーラー服と機関銃』は赤川ワールドの原点にして、ライトノベル界にもかなりの影響を与えた作品。だと思う。


『だいたい――三十メートル』 >P150
 サモエド仮面αの台詞から。ここからp32下段終わり辺りまでは完全に『エイリアン2』のパロディ。


『ふぁいやーいんざほー!』 >P154
 エルメスの掛け声。戦争映画などで御馴染みの“Fire in the hole!”のこと。手榴弾など、爆発物を用いた時に周囲の注意を喚起するための言葉。
 元々は大砲を撃つ際の掛け声で、点火孔(Hole)に着火することから出来た言葉。
 余談だが、スティーブン・ハンターの著作『ブラックライト』が公手成幸氏によって邦訳された際、この台詞が「穴をねらって撃て」と訳されていた。それが気になって、未だに完読できていない。
 伏見威蕃にやらせろ!


『ボニーとクライド』 >P156
 1930年代にアメリカ中西部で強盗殺人を繰り返した二人組。ボニー・パーカーとクライド・バロウのカップル。1934年5月にルイジアナで二人一緒に射殺される。
 ちなみに映画『俺たちに明日はない』は1967年の映画。ボニーとクライドの恋や逃亡生活を描いた作品。


『ゴードンとシュガート』 >P156
 1993年10月3日、ソマリアにおける「ブラックシーの戦闘」に参加した米特殊部隊デルタの隊員。ゲイリー・ゴードン曹長とランディ・シュガート曹長。ちなみにデルタ隊員で本名が公開されるのは極めて稀。
 彼らは戦闘中、墜落したヘリの乗員を群がる暴徒から守るために二人だけで現場に降下、救援部隊の到着まで暴徒達を相手に防御戦闘を繰り広げたが、救援が間に合わず二人は死亡。その英雄的行為が評価され、ベトナム戦争以降としては初となる議会名誉勲章を死後受勲する。
 映画『ブラックホーク・ダウン』ではこの辺の顛末を窺い知ることができる。


『あーる! ぴぃー! じぃーっ!』 >P164
 サモエド仮面αの台詞から。出典は映画『ブラックホーク・ダウン』で、RPG(ロケット砲)が飛んでくる際、それを仲間に知らせるために叫んだ台詞として有名。だが、映画でこの台詞が登場したのはおそらく『プラトーン』が最初。


『銃七条の拳法』 >P170
 1.「十七条の憲法」或いは「十七条憲法」とも。聖徳太子が紀元600年前後に制定した道徳的規範。
 2.安永航一郎の漫画『中野陸軍予備校』に登場した「十七条拳法」 相手を殴った際、自らの手に痛みが伝わる前に拳を引っ込めると相手の感じる痛みが倍になるという体系のもとに完成した武術。
 アレだ。「二重の極み」なんかと同じ。


『久礼離駆願』 >P172
 読みは「クレリックガン」。名前も元ネタは映画『リベリオン』に登場した、第一級聖職者(クレリック)のみが使う事のできる拳銃。
 通常、二挺で対になっている。


『僧衣』 >P172
 実際、『リベリオン』で使われたコートと同型のコートがインターネット通販で販売されたことがある。現在入手困難。


『ワンワン刑事』 >P173
 姿格好はどう見ても映画『リベリオン』に登場したジョン・プレストン。
 彼が戦闘中に見せる再装填の方法などはそのまんま『リベリオン』で登場したもの。


『ハト』 >P178
 度々登場することになる純白のハト。白いハトは映画監督であるジョン・ウーがよく用いる技法。二挺拳銃と併せて使えばジョン・ウー色倍増。


『おさげの彼女が待っていますよ』 >P183
 サモエド仮面αとの一騎打ちに臨むワンワン刑事の台詞。おそらく『キノの旅』六巻で登場して電撃的に死んだラファの事であろう。
 シズ様ウッハウハ。


『終点が職員室』 >P187
 ワンワン刑事を追い詰めたサモエド仮面が発した台詞。
 言うまでもないが、この辺のやりとりはジブリの名作『天空の城ラピュタ』終盤のムスカとシータの会話のパロディとなっている。


『避けてみろ』 >P198
 わんわん刑事の台詞。ルビで「ダッジ・ディス!」と振られている。
 元ネタは映画『マトリックス』で、エージェントのこめかみに拳銃を突きつけたトリニティの台詞から。
 Dodgeは通例「ドッジ」と仮名表記されるが(ドッジ・ボールのドッジもこれ)、アメリカ英語の発音により忠実に表記すれば「ダッジ」が適切であろう。


『アイ・ハヴ・ア・ドリーム!』 >P217
 時雨沢氏の台詞。
 元ネタはマーティン・ルーサー・キング牧師の有名な演説。




あとがき日和
文庫版『学園キノ』のあとがき。巻末ではなく225〜232ページの間にある。
この妙ちくりんな場所にあとがきを差し挟んだ理由を時雨沢氏は「製本上の都合」としているが、本当にそうなのかは不明。




『一発なら誤射かもしれない』 >P229
 2002年4月20日の朝日新聞第2面に掲載された『有事法制ここが分からない 「武力攻撃事態」って何』という記事の本文中の記述が元。「ミサイルが飛んできたら武力攻撃事態なのか」という問いに対して「一発だけなら誤射かもしれない」と答えたもの。
 当然の事だが、弾道ミサイルの発射には多くの過程を経る必要があり、誤射などという事態は発生し得ない。
 日本人の国防意識の浅さを体現したかのような名文。


『犠打のとき』 >P231
 時雨沢氏が雨沢氏に「野球小説を書くならタイトル何にする?」と訊かれて答えたタイトル。ルビに「タイム・トゥ・バント」とある。
 元ネタはスティーヴン・ハンターの小説『狩りのとき』から。原題は“Time to Hunt(タイム・トゥ・ハント)”。大藪春彦がストーリー・テラーとしての才能を得たらこんなの書くだろうな、という作風がウリ。




『篭球木乃』 >P235
 掌編。初出は2004年9月に発売された『電撃h』
 全ての作品をそこはかとなくエロティックに描いてみるというのが『電撃h』誌自体のコンセプトであったため、カラーで体育着姿の木乃が描かれている。時雨沢氏が予め書いた掌編に黒星紅白氏が絵を付けたのではなく、その逆であるという事実が、彼のイラストレーターとしての気合の入りようが伺える。


『水泳木乃』 >P238
 掌編その2。初出その他は「篭球木乃」と同じ。
 水着姿ということもあって、体育着姿の「篭球木乃」よりは直球すぎるきらいはあるが、なぜかイラストに描かれたキノの表情が本家のそれに近いため、思ったほど猥雑さが感じられない。




『キノの旅第四部・学園編第三話『夏休みはロマンスと火薬の香り――刀と犬の婿取りバトル?』 -Last Man Standing Got Milk.-』
 2005年10月に電撃誌上通販で発売された限定誌『電撃hPa』に掲載された中編。雑誌自体の煽り文句は「わるのり台風3号、日本上陸!」――日本上陸以前に他の国を通過してきたかどうかは定かでない。




『敵艦見ゆとの警報に接し』 >P245
 おばあちゃんの手紙。元は日露戦争における東郷平八郎の名言。
 手紙の全文は「大好きな木乃へ。敵艦見ゆとの警報に接し、聯合艦隊は直ちに出動、これを撃滅せんとす。本日天気晴朗なれども波高し。今日も元気なおばあちゃんより」 天気晴朗であるという事はすなわち照準の際の視程が伸びるという事であり、波が高いという事はすなわち照準精度の劣るロシア艦隊に対する日本側の優位を示している。
 キノはこの文章から何かを感じ取ったらしいが、何かは不明。


『オープンボルトの銃を投げるな!』 >P246
 筆者は未確認だが、知人によると『機動戦士ガンダムSEED』にて発せられた台詞だと言う。投げてはいけないというのは、オープンボルト式の銃は外的な衝撃によって暴発する可能性が高いため。


『Si vis pacem,para bellum』 >P246
 ラテン語の格言。『もし平和を欲するならば、戦争に備えよ』という意味。
 通ならば「9mmパラベラム弾の語源」という風に記憶しておられるであろう言葉。


『スバル・インプレッサWRX』 >P254
 おばあちゃんの新車。もうそのままラリーに出場して良いんじゃないかと思えるほどのスペックを備えた、見た目が族車なクルマ。


『この先私有地・流れ弾に注意』 >P256
 木乃の家の敷地の入口に掲げられた看板。
 ただのおばあちゃんのユーモアと片付けられないこともないが、アメリカ在住のフォトグラファーである永田市郎氏の御宅にもこんな看板があったような気がする。


『くそう静め……。いつか殺してやる』 >P266
 犬山君の台詞。三度言う。
 多分元ネタは小林源文氏のシリーズに出てくる「中村」というキャラクターの台詞。上司である佐藤にいびられては『畜生いつか殺してやる……』と呟いている。


『秋の日の、ヴィオロンのため息の身にしみて、ひたぶるにうら悲し』 >P270
 公共放送のラジオの天気予報に混じる一節。ヴェルレーヌの詩より。
 ちなみに、ノルマンディー上陸作戦が開始される際にはこの節を含む六節が無線により流された。ヨーロッパ全土に展開するレジスタンスに上陸作戦の開始日時を知らせるための暗号である。
 本編中では多分何の関係もない。


『もうフランス外人部隊で戦っていましたよ」』 >P272
 おばあちゃんの台詞から。ちなみにフランス外人部隊はフランス陸軍の一部隊。
 近年では犯罪者や不法入国者の入隊を防ぐ為に審査や基準が厳しくなっているが、昔は割と簡単に入れたという。ただ、おばあちゃんの台詞「私がこの子(木乃)くらいの歳には――」と木乃の年齢を考えると、年齢制限に引っかかっているような気もする。
 ちなみに外人部隊で最初の契約期間を勤め上げれば、フランス国籍が取得できるそうである。もしかしたら、おばあちゃんもフランス人?
 また、どう頑張っても外国人は佐官になれないように出来ている。おばあちゃんの腕をもってしても精々大尉止まり。


『牛乳に負けた』 >P311
 キノの台詞。
 ゴルゴ13『白い肉体』(日本酪農乳業協会のPR漫画)にも同じ言い回しがあった。が、関連は不明


『ブルーインパルス』 >P315
 航空自衛隊のアクロバットチーム。第4航空団第11飛行隊の通称。
 青色に塗装したT-4練習機が目印。
 ちなみにチームの所在地は宮城の松島基地。北海道までわざわざ飛んできたらしい。


『映画化』 >P317
 ヴァヴァア・ザ・スーパーをモデルとした映画が多く製作されたらしい。それぞれに元ネタ有。

・『老婆は辛いよ その名はヴァヴァア・ザ・スーパー(62年)』
前半部分は『男はつらいよ』、後半はおそらく『聖なる嘘つき その名はジェイコブ(99年)』と推測される。
・『ヴァヴァア・ザ・スーパーII 怒りの脱出(72年)』
おそらく『ランボー 怒りの脱出(85年)』がモデル。
・『ヴァヴァア・ザ・スーパーIII 沈黙の鈍感(78年)』
どう見ても『沈黙の戦艦(92年)』がモデルです。本当にありがとうございました。
・『ヴァヴァア・ザ・スーパーIV 198X年(87年)』
ジョージ・オーウェルの名作『1984年(49年)』がモデル? 或いはそれが映画化された際の『1984(84年)』が元だと思われる。
・『ヴァヴァア・ザ・スーパーV 若きババア達(94年)』
たぶん『若き勇者たち(84年)』
・『ヴァヴァア・ザ・スーパーVI 私の愛したババア(02年)』
007シリーズ第10弾『007/私を愛したスパイ(77年)』
・『さよならヴァヴァア・ザ・スーパー 地獄の阿波踊り(05年)』
思い当たる作品がありすぎて特定不能。どことなく戦隊ヒーローモノの最終回っぽいタイトルでもある。
どなたか「コレだ!」という作品をご存知の方は是非ご一報を。
・『新ヴァヴァア・ザ・スーパー フルメタル・プラトゥーン(製作中)』
『フルメタル・ジャケット(87年)』と『プラトーン(86年)』を合成したもの。



『ババアアクションの決定版』 >P317
 東京テレビが映画『プレジデント・マン』を地上波放送する際に「オヤジアクションの決定版!」と宣伝したのを思い出した。


『M14自動小銃ダットサイト付き』 >P318
 ヴァヴァア・ザ・スーパーの取り出したライフル。木製の曲銃床がクラシカル。
 ダットサイトを載せたフルサイズのM14というと、映画『ブラックホークダウン』に登場したランディ・シュガートを連想させる。特に意識したのではないだろうが。


『汚いハリー』 >P321
 言うまでもなく『ダーティー・ハリー』のこと。


『前に進みなさい。私の今日を作りなさい』 >P325
 映画『ダーティー・ハリー』におけるハリーの名台詞。銃を持った犯人に対して挑発した“Go ahead! Make my day!”の直訳。
 原文のニュアンスに忠実に訳すと「やれよ。楽しませてくれ」というところか。反撃の口実を得るために、相手を先に撃たせようとするハリーのかっこいい台詞。


『じん、じん、じんぎすかーん♪(以下ドイツ語)』 >P331
 意外と知られていないが、「ジンギス・カン」の歌詞はドイツ語。









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