学園キノ3の注釈(暫定版)


 少なくとも、「キノ」と「木乃」は違う。
 『キノの旅』と『学園キノ』も、きっと違うだろう。
 カオスな内容でも、ネタを読んで楽しむことができる。
 カオスな内容だからって、本は無価値じゃない。
 それだけでは、いけないのか?
 それだけでは、不満か?
 それとも、それだけのことだから、いけないのか。
 それだけのこと。
 それだけのことなのに……





 スペシャルサンクス(順不同・敬称略)
 ハサハ、Cpt. MacMillan (Rtd.)、ならびに助言を頂きました皆様。







『麻生タロー氏』 >p12
 漫画『ムダヅモなき改革』の登場人物で、実在の麻生太郎内閣総理大臣とは別人。


『イーニッド・スミス』 >p72
 アメリカ人。『キノの旅IV』の「終わってしまった話」に登場したイーニッドがモデルらしいが、ほとんど面影を止めていない。日本語の知識は、アニメから得た科白などが主。


『カイゾクオウニ、オレハナル!』 >p73
 イーニッドの知るニポンゴ。言うまでも無く、某大人気海賊少年漫画が元ネタ。
 しかしそれ以上に、『キノの旅』本編に収録されていた「終わってしまった話」の結末を考えると、なんだかやるせない気分になるという含蓄ある科白。


『木曜日』 >p100
 Thursday。時雨沢氏の調査では「英語で最も覚え辛い曜日の名称」だそうだが、筆者としては発音だけ/n/が前進しちまっているWednesdayが最も覚え辛い、と思う。


『戦闘開始』 >p136
 第四章のタイトル。サブタイトルが"Rock' n' Roll"となっているが、戦争映画でよく耳にする「ろっくんろー!」は"Lock' n' load"であり、全くの別物。ちなみに"Lock' n' load"は「戦闘準備」の意味で、おそらく語源はマスケット銃か何かの撃鉄を起こし(=lock)、弾薬を装填する(=load)動作から来ていると想像される。
 ……というか、何を意図してこのサブタイを選んだんだ?


『イヤーマフラー』 >p148
 「コムタック」に代表されるような、周囲の環境に合わせて集音能力を自動調節するヘッドホン。ちなみに無線機への接続が可能で、その際にはインカムとしても機能する。残念ながら、本編中ではそういった使い方はされていないが。


『クリス・スーパー・V』 >p194
 筆者の友人の三人のうち全員が、「いくら扱いやすくても、こんなモノは持ちたくない」という感想を漏らした、ある意味でイロモノな銃。本編ではその反動の少なさをボルトがカムを介して下方向に動く事によるとしているが、実際にはストックとボルトが同一直線上に配置されていることの影響が大きい。p204にイラストあり。
 余談だが、「クリス」の綴りは"Kriss"である。"Chris Super V"でググっても効果はないので注意。


『レースガン』 >p268
 時雨沢氏がアメリカ時代、射場で暴発させたらしい拳銃。M1911ベースだったらしい。
 競技用の拳銃は通常、射手の指に掛かる負担の軽減や「ガク引き」によるブレを低減させる目的でトリガー・プル(撃発に必要なトリガーへの荷重)を極限まで小さくするような改造が施されている。時雨沢氏がアメリカで愛用していたというSIG P226は、最もトリガー・プルが軽いシングルアクション時でも4.4ポンド(=約2kg)だが、レースガンは3ポンドを余裕で下回る。つまり、使い慣れた銃と同じ感覚で引き金を引いていくと、いつもの半分程度のところでドカンと発射されるという次第。
 日常生活で分かりやすい例を挙げれば、55g荷重のキーボードから30gに乗り換えた際に、意図しない入力ミスが繰り返されるようなものかもしれない。









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