『アリソン』辞典暫定版



『ヴィルヘルム・シュルツ』 >P14
 『アリソン』シリーズに於ける一応の主人公。
 名前は孤児院に預けられた際に名付けられたものだが、「Wilhelm」は古いドイツ語で「意志の保護」等といった意味を持っている。「Schulz」は概ね「城守」や「大臣」といった意味。
 年齢は初登場時で17歳。超人的記憶力を持つ。


『ワルター・マクミラン』 >P22
 『アリソン』第一巻に於けるキーパーソン。十年前に活躍した英雄。『アリソン』で登場した時にはただの老人。
 「Walter」或いは「Walther」という名前は古いドイツ語で「rule-people」という語形成を作っているといわれている。MacMillan?


『アリソン・ウィッティングトン』 >P35
 本書の題名。あとヒロインの名前。姓はウィッティングトン。17歳。
 「Alison」は「Alice」を可愛らしく言い換えた愛称だが、この作品に限って言えば独立名として使われている。通常英語名。古ドイツ語で「気高い性質」を現すという。
 姓は「Whittington」と綴られる場合と「Wittington」と綴られる場合とがあるが、どちらかは不明。


『サイドカー』 >P36
 BMW R75の特徴に合致する。
 R75はドイツで1941年から使用されたサイドカー。排気量750cc。元より側車をつけて使用されることを前提に作られ、800kgに迫る車体を引っ張るために750ccの空冷4サイクル水平対向2気筒エンジンを備えている。
 フロントフォークのサスペンションや側車の車輪を駆動させるためのデファレンシャルなど、当時のバイクとしては豪華な装備が満載。


『固形チョコレート』 >P74
 「丸く平べったい缶」に入っているらしいが、ドイツ製の「Schokakola」がモデル?


『小型拳銃』 >P81
 装弾数六発とある。p134にてグリップセフティを備えているのが分かる。p197に登場するM712の大きさの比較にこの拳銃が使われているが、それから推測すると全長144mm以下。この表現が誇張だとすればFN製M1910か、もしくはベビーブラウニングが相当する。


『ムート・コラソン』 >P169
 「未来の家」なる孤児院を創設した人。非ロクシェ人。『アリソン』一巻の時点では既に故人。
 確信を抱くまでには至ってないが、「ムート(mut?)」にはドイツ語で「勇気」、「コラソン(Corason)」にはスペイン語で「真心」や「心」などといった意味があるという。


『超大型の拳銃』 >P197
 ラディアから手渡された拳銃。「超大型」と描かれてはいるが、口径は7.65mm。
 モデルはモーゼル社製M712。C96ではなくセレクティヴファイアを採用したもの。ちなみに「M712」は輸出時の名前で、モーゼル社では「R713」と呼ばれていた。
 M712は自動拳銃開発史に於ける黎明期の製品ではもっとも完成されたものであると言えるが、距離により調節可能な照準装置やクリップ式の装弾方式などの旧態依然とした部品も多く採用されている。
 ちなみにイラストに描かれているモデルにカール・ウエスティンガー方式のセレクターが装着されていることから、後期の改良型であると推測される。


『カー・ベネディクト』 >P216
 『アリソン』一巻の時点では中尉。軽度の女好き。
「Benedict/Benedikt」は「祝福された者」。カーは不明。そもそも綴り不明。Charles(古ドイツ語由来:男)の変形?


『水上戦闘機』 >P217
 先尾翼かつ水上機という、時雨沢氏曰く「変態な飛行機」。イラストを見た感じでは、震電にフロートをくっ付けたような感じ。
 まさかとは思うが実在しないよなコレ。


『回転拳銃』 >P256
 『アリソンIII上』にてウェーブリーであることが判明する。MkIIIかMkIVあたり?


『安全装置』 >P339
 C96系列は安全装置が作動した状態ではハンマーが上がらない構造になっているはず。











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