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8月 2日（火）

はじめてのさいせいさんろうどう（挨拶）

―――本日の戦利品―――

・蝿の王
・女王陛下のユリシーズ号
・鼠たちの戦争
・真夜中のデッド・リミット

仕事からの帰りがけにブクオフへ寄ってみたら、私の読みたかった本が100円棚に落ちてましたよヒィヤッハァー！
今回は狂気も何もない健全な本ですよ！　アメリカの大藪晴彦（←勝手に命名）ことスティーヴン・ハンターの著書、海洋冒険小説最高峰と謳われる「ユリシーズ号」、そして映画「ENEMY AT THE GATES」（←「スターリングラード」とは死んでも書かない）の原作となったと思われる「鼠たちの戦争」――どうです！　長らくエルロイやトンプスンやケッチャムで疲弊した脳髄にやさしい、このラインナップ！
『蝿の王』は狂気スレスレですが。
いえ、名作には違いないんでしょうが、これを私に薦めた友人曰く「バトルロワイヤルはこれのオマージュ」と評しているくらいですから。
まあ裏表紙のアウトラインの紹介からも「十五人の少年達が助け合いながらも、次第に本能を剥き出しにしつつ対立を深めてゆく」という物語であろうことは推測できますし、確かに「人間の本能に対する深い洞察が見られる」という意味で友人がバトロワのオマージュと形容したのも頷けます。
しかし、しかしですね――あくまで私見ですが、物語の狂気とは登場人物の心理過程に起因するものだと思うのですよ。
残虐な描写のある小説は数多ありますが、エルロイやトンプスンが優れていると思うのはその残虐性の裏に誰にも否定できない人間性が隠されているからです。
完全無欠な善人などどこにもいませんし、登場人物も正義の為なんかではなく金、女、自己保身のために立ち回るだけのどこにでもいる人間です。そのために登場人物たちは殺人を犯し、金を盗み、ある者は死に、ある者は生き続ける――いかに残虐であれ、読者に「同じ状況に置かれれば、自分だってそうするだろう」と思わせるのが、ノワール小説の醍醐味であると思うのです

ついでに言っておきますと「この『子供同士の相互不信』ってひぐらしネタに使えねぇ？」とか考えて買った訳ではありません。いや本気で。
とりあえず「ユリシーズ号」あたりから読み進めるとします。「蝿の王」は最後。

8月 4日（木）

赤人が糧（挨拶）

どうも。「ひぐらしのなく頃に」に収録されているBGM「魔族研究所」をカールマイヤーの『精神崩壊を目的とした実験音楽』に置換して遊んでいたら恐怖のあまり泣きそうになったChenowthです。
……いや、「アレを聞いて自殺者が出た」とかいう話は一切信じておりませんが、それを差し引いても不気味な曲です。夜の雛見沢にジャストフィット。プレイしたのが夜中の一時だったこともあって恐怖は倍増。

『真夜中のデッド・リミット』読了。なんていうか、展開もストーリーもハンターらしい作品なのですが、細かい部分のトリックがイマイチだったなァと思います。
とりあえず、クライマックスの核爆弾タイマー解除のトリックはどうにかしてください。いや、アレはアレでリアルですけど。
現在『鼠たちの戦争』を読み進めております。『ENEMY AT THE GATES』では文字の読めなかったヴァシリが海軍の事務員上がりのインテリだったり、ダニロフが丸々太った嫌味な政治将校だったりと、色々と幻滅させてくれます。というより、あの『ENEMY AT THE GATES』に幻滅する要素があったのかと驚かされます。
ただ内容としては、第二次世界大戦最大の激戦地スターリングラードを描いた記帳な作品としての価値が高いです。当時の状況を知ることで、当サイトの~~覚えていらっしゃいますか~~看板娘アグリ嬢の設定を強固なものとするに非常に役に立ちます。

それにしても、暑い。

8月 8日（月）

デモクラシー（挨拶）

土日を挟んでアルミダイキャストのブロックにピンバイスで4ミリのタップを切るという無謀な作業に励んでいたために、部屋中がアルミの切屑だらけです。
実は現在、我が家に放置されたM16カービンのエアガンをレストア中なのですよ。イモネジ三本で二方向から固定されているバレルの付け根にガタがきていたので、ネジを二本追加して四方向からの固定にしようと思いまして。
……でも一番力掛かる部分のバレルナットが金属製なのに、それを受けるフレームがプラじゃなァ……やっぱりアルミフレーム組むしかないか。

郵政民営化法案を否決されたにキレた小泉首相が、遂に衆院解散へと踏み切りました。
毒食らわば何とやら。たかが内輪から造反した不届き者が出ただけで大人気ない――と思いましたが、これはこれで小泉首相らしい大胆な手に出たなァという気もします。
まあ小泉首相の命運も後に控えた総選挙の結果次第なわけですが、Chenowth個人としては自民党にまた国を任せたいと思ってます。
いえ、勿論自民が万能だからとか、国民の意をよく汲むからだとか、そういう理由ではありませんよ。自民党議員とて人の子ですから、私が信じる彼らの政治に個人の情が入らないとも限りません。限りませんよ。
ですが他の政党よか五倍くらいはマシだとは思いませんか？
民主党は総帥岡田氏がジャスコの御曹司というプチブルの息子が舵を取る政党です。ブルジョワジーに我ら民衆、プロレタリアの意志を反映した政治ができるとは思えません。　（←偏見１）
公明党は過去に某学会の信者様から熱心に投票を勧められた記憶からトラウマ化してます。党の実情はよく知りませんが、学会が崇める党ですから大したことないに決まってます。　（←偏見２）
共産党は――言うに及ばず。なんていうか、未だに“ソ連共産党日本支部”というイメージが拭えないんですよね。まあ連邦が崩壊した今となっては彼らがどれほど真面目にコミュニズム唱えているか怪しいモンですが、それはそれで問題です。こう、党員として。

つまるところ、政治の世界にベストなど存在しないわけです。かつてチャーチルが「民主主義は最低な制度だが、他の制度よりはましだ」と言ったように、自民党も裏はドロドロした後ろ暗い政党かもしれません。しかし、他の党に比べれば幾分であれマシなのではないか……と、私はそう思うのであります。

……え、なに。社民？　ああ、まだあったの、アレ。

8月 9日（火）

Der Seehund in meiner Hose（挨拶）

訳の分からない夢を見ました。
最近は暑さのために寝苦しく、眠りも浅いのか夢と現の間を漂うことが多くなりました。まさしく訳の分からない夢量産体制。
内容を簡潔にまとめると、こういう夢でした。
なぜかChenowthは眼下に緑色に暗く濁った釣堀が広がる絶壁でフリークライミングをしており、隣では竜宮レナ嬢が一緒にフリークライムしていました。その上レナ嬢は何故かドイツ語や英語で悪態をつきまくった挙句、結局は釣り人が散見される程度の濁った釣堀へと落下してしまいました。
Chenowthはといえば、必死に岸壁を掴み、何度か落ちそうになるも（無意識に「落下系の夢かよ！」と思った記憶がある）這い上がり、そこだけ明らかに人工的に削り取られた感のある岩の出っ張りに手を置いて体を保持、という場面で目が覚めました。

この夢がどのような経緯で、何がフラッシュバックしたのか、どなたか分かる方はいらっしゃいませんでしょうか。
私にはサッパリ分かりません。
夢占いというものがあるそうですが、一度診て貰いたいものです。

8月 11日（木）

色褪せた夢（挨拶）

ヨハンです……
……妹に撃たれました。

ヨハンです……
自分のトラウマの原因になった体験は、実は妹の体験でした

ヨハンです……
一番暗い所に辿り着いたと思ったら、もっと暗い闇が見えました。

ヨハンです……
終わりの風景が見えません！

ヨハンです……
ヨハンです……
ヨハンです……

以上、前振りです。
暑さのせいで、ここんとこ妄想が激しく脳内を駆け巡ってます。大抵は上に書いたような置換妄想なのですが、時折ひぐらしをコナミがアクションゲー化とかいうもはや病院行きレベルの妄想（願望）まで出てきたりして。
つまりはいつにも増して妄想漬けの生活を送っているのですが、しかし妄想も所詮は妄想。現実には、妄想を遥かに上回るすンばらしいプロジェクトが進行中だったのですよ！

現実（レアリテート）

何故か興奮よりも先に失望を覚えたのは秘密です☆　（←吐き気を催すほどに媚を売りながら）
……いや、確かに何度も考えましたよ。アニメ化。しかし、原作が同人ゲーだとか、どうせ出来は良くないだろうとか、そもそもあの絵は動かせないだろとその可能性を徹底的に否定してきました。
それがどうですか。アニメ化ですよアニメ化。しかも天下の~~月姫をクソアニメ化した~~スタジオディーンが製作を手掛けるんですよ？
――あ、でも『天使のたまご』並みのクオリティで作画してくれるんなら名作になるかも。ああ、鬼ヶ淵の水面に向けて長い髪をたなびかせながら降下してゆく魅音が（以下四百字略）

しかし、実際問題あの残酷卑猥悲惨激鬱の名場面の数々をアニメで再現できるのかどうか疑問ですな。
レナと圭一の追いかけっこがセルでキャラ描いて背景だけ横引きとかだったら多分泣きます。いや、大いにありそうな話なんで困ってるわけですが。

ところで、『現実』の訳語としてはRealitaetとWirklichkeit、どちらが適切なんでしょうね？
ハイデッガーか何かでは意味が微妙に違うような事が書いてあった気がしますが（←どうでもいい）

8月 13日（土）

君は僕で、僕は君（挨拶）

はいどーも。明日は秋葉原へ『ひぐらし』の新作の当日委託販売をゲトしに行く予定のChenowthです。
直接コミケに赴いて買ってくるなんて度胸あるワケないじゃないですか。年取るごとに人の多い場所が億劫になってきます。
……思えば歳取ったなァ。俺。

ええと、昨日の晩にS原が我が家を訪ねて来まして、ワイン（←メルシャンの一本\298の安物）を酌み交わしながらユナイテッドカトラリーがレナ仕様の鉈を製品化する可能性などを論じておりました。
そんな中、毎度御馴染み『ひぐらし＝モンスター』説をぶち上げたChenowthに辟易したS原が一言、
『だったら試しに描いてみろよ』

実際にやってみた（←トリビア風）

絵を……描いてみたんだ……
理想の双子の絵……愛に包まれたあの子達……
だが……何枚描いても、そんなものは描けなかった……
私にはわかっていたからだ……そんなものはないということが……（首を撃ち抜かれて即死）

さーて明日の秋葉原はどんな惨状を呈してるかなー。

8月 15日（月）

48時間覚醒（挨拶）

どうも。先の日記で行ったとおり、昨日は秋葉原へと行ってまいりました。
以下、戦利品リスト。

●ひぐらしのなく頃に　罪滅し編
●LC-2型M16マガジンポーチ
●6カラー砂漠戦迷彩ヘルメットカバー
●アメリカ国旗のフラッグパッチ（リバースタイプ）
●コイネコ
●キーリ　Ⅶ
●カランビットナイフ

何この雑多さ。
――いや、実はChenowthは朝11時頃にとらのあなへ赴いたんですが、罪滅し編の販売開始が午後4時からだったんですね。とりあえず全額前金制の予約券を手に入れて、4時まで時間を潰す必要が生じたので、S&Grafに赴いたり中田商店行ったりアソビットでBHDのDVDを小一時間見たりしておりました。
で、引渡し開始１時間ほど前からとらのあな前で待機してたんですが、その時もう既に店の前は雲霞の如き戦士達の群れ。しかも引き換えが始まるや否や、1943年1月14日のピトムニク飛行場のような混乱。
この混沌を避けてコミケに行かず、こっちに買いに来たのに……中には有明からの帰還兵と思しき紙袋を下げたソルジャーまで混じっておりましたよ。コミケとアキバをはしごとはいい度胸だ。

で、罪滅し編を今終えたわけですが。徹夜で。
ウワァァァァ！（←小林源文風に劇画タッチで）
……いや、今までその人格の柔和さについては信じて疑わなかったレナが、なんか随分とイメージ変わった気がします。ええ。
しかも例の「持ち上げて、落とす」シナリオですが、もう極悪レベルの落とし方。基本的にこの話型は持ち上げる時間が長いほど落とした際の読者のショックが大きいものなのですが、持ち上げすぎです。マジで。
まあ何ていうか、色々言うとネタバレになるんで、この一言で日記を締めて、今日は寝ます。

「俺は昨日寝てないんだ　はやく寝かせてくれ」
「だまれ　お前も俺もひぐらしという名の病気だ　お前の病名は徹夜プレイ　そしてクリアしないと俺たちはネタバレスレを読めないんだぞ」

8月 18日（木）

ヴラジヒナミザワ（挨拶）

自己紹介ページに、アグリ嬢の絵をアップしました。
いやね、試案（プラタティープ）段階からアリソンだとかリリアだとか葉月だとか色々言われてましたが、絵にしたら余計に近くなってきました。まあ間違っても「わたしのしもべーっ！」とか言ったりはしませんが……ツンデレですけどね。設定上。
ちなみに、描く上で一番困ったのが政治将校用の肩章とルパシカ戦闘服のデザインであるというのはウソのようでホントの話です。――貼りポケットよりインナー型のほうがよかったかなァ。（←軍装研究書を漁りながら）
本当は背景が例の鎌と槌のマークだったんですが、流石にそれはシャレにならないので中止。
あと、調べたら「アグリピノーティカ」という名前は愛称形であるそうなので、「アグリピーナ」に変更しました。それくらい早い段階に語尾変化で気づけと小一時間自分を問い詰めたい気分です。

あー、あと特に話題はないです。
『罪滅し編』の話を持ち出すには時期尚早ですしね。まだ未プレイの方もいらっしゃるでしょうから。
それでは今日はこの辺で。

8月 22日（月）

建設現場のキッド・スターダスト（挨拶）

土曜日に、横浜へ出かけてThanks/Youを買ってまいりました。
罪滅し編をやってた最中も~~シナリオそっちのけで~~Dai氏作曲のBGMに涙を流していたような私ですから、その名曲の数々がCDになったとくれば買わないわけにはいかないでしょう。今まではWavフォルダからMP3プレイヤーに落として聞いてたのが、これからは高音質のCDで聞けるんですよ？
その上Youのヴォーカルバージョンも収録されてると来れば\1300如き何故躊躇する必要がありましょうか。
……いや、給料日前でキツいんですけどね。キツいんですが、まあ食費を削れば何とか。

して、CDです。
本編中に使われた曲以外にも、Dai氏オリジナルの曲が13曲も収録されています。「ひぐらし」をイメージしたのかどうかは定かではありませんが、そう思って聞くとまた風情がある曲です。
ヴォーカルの歌詞は、詩音が悟史を想う内容とでも言いましょうか。目明し編プレイ時は散々「ビィッチ！」と罵倒し倒した詩音ですが、今になってあの娘の健気さと哀しさが分かったような、そんな曲でした。
ヴォーカルが激しくアニメ声というのはこの際触れません。これが詩音の声かと思えば大して変な感じもありませんから……ええ。

……以下はいわゆる『チラシの裏』程度に聞いていただきたいんですが。
罪滅し編発売から早一週間、ネット界隈では内容について賛否両論聞かれますが、Chenowthはこのどちらにも与するものではありません。
だって内容なんてどうでもいいのですから。
何度も述べているように、Chenowthはひぐらしを「パルプ・ノワール」と捉えていますので、内容よりも登場人物の醜悪な側面や渦巻く情念、それに結末の虚無感や喪失感などを重視しております。
ストーリーがヘボだとか内容がどうだとか言ったら『死ぬほどいい女』はどうするんですか。『町でいちばんの美女』なんてストーリーも何も存在しないじゃないですか！

~~女性器に挿入される身長15cmのナイスガイ~~とにかく「ひぐらし」にはそうした度を越えた狂気が散りばめられていて、それが物語の魅力だと思うのですよ。
ストーリーがオカルトだとか超現実だとか、そんなのは瑣末な問題に過ぎません。だってひぐらしは「狂気」の物語なのですから。

――とか言っておいて何ですが、このままひぐらしが圭一が自分で去勢した挙句窓からダイブとかいう結末を迎えてしまっても困るので、「ひぐらし＝ノワール」説も考え物かと思う次第。

8月 24日（水）

終わりの足音（挨拶）

どうも。遂にひぐらしの謎が解けたChenowthです。
なァんだ難しい事はありませんよ。罪滅し編だのネタバレだのは気にせず、出題編をプレイなさった方はどうぞ下のリンクをご覧下さい。Chenowthが到達したひぐらしの真理をまとめてあります。

真理（プラウダ）

……いやァ、一度脳内に漂うクロスオーバー妄想を文章化してみたいとは思っていましたが、まさかここまで合致するとは。
ちなみに言葉で他人を操る――有り体に言えば“洗脳”の技法ですが、曰くこれは驚くほど簡単なプロセスにより施されるのだそうで。
相手を性格・人格に至るまでに完膚なきまでに否定し、アイデンティティを崩壊させた人間は驚くほど従順になるのだとか。
或いは相手に共感することで油断させ、そこに付け入るとか。

なんて話は置いておいて（『もうひとつのMONSTER』をしまいながら）、なんでも中学生が警官を襲って拳銃を奪おうとする事件があったようですね。
何でも「自殺するために拳銃が必要だった」そうですが、もしそうだとすれば激しく厄介な段階を踏んだ自殺と言わざるを得ませんな。
他にもくだんの中学生が自宅に大量のモデルガン・エアガンを持っていることから、趣味が高じてホンモノが持ちたくなった可能性というのも否定できません。同じくガンヲタ（非ガンダム）であるChenowthとしては肩身の狭い思いです。
メシを食いつつテレビでニュースを見ながら「ケッどうせヨンヨンマグナム最強とか言ってるヌルい厨房が短絡的に実銃欲しくなっただけだろ」と誰にでもなく呟いていたところ、ブラウン管に少年が自宅に所持していたモデルガンの数々が映し出されました。
その中に黒く光るモーゼルが。

Chenowth「いいセンスじゃねぇか」

……その後、拳銃の黎明期に製作されたモーゼルを愛するような美的感覚の持ち主が何故このような事件を起こしたのかとしばし悩んでみたり。
何にしろガンヲタとしてあるまじき行為なので、この中学生は社会的制裁は勿論、ガンヲタの名を貶めた罰として私を筆頭とする同志達にも糾弾されて然るべきだと思う次第。

最近少年達が大活躍ですね。教室にモロトフカクテル投げ込んだり、幼女をハンマーで殴ったり。

8月 26日（金）

猫耳モードでーす（挨拶）

さっきまで『猫の恩返し』を見ておりました。
昔は「宮崎駿監督が原画やらなきゃジブリじゃねぇ！」と言っていたChenowthですが、最近アニメの絵に関しては割とどうでもよくなってきたので、『猫の恩返し』の絵柄もすんなりと受け入れられました。

いや、ホントですよ？
間違ってもハルちゃんが猫耳化した瞬間に「ふるふるふるむーん！」とか叫んだり、眼下に広がる町並みへ向けて空を落ちてゆくハルちゃんを見て「HALO降下……」なんて呟いたりしてませんってば！
やっぱり猫耳化した瞬間に人間耳がどこかへ消えうせるのはお約束ってか最後の降下シーンは手足広げた瞬間に空気抵抗が増して降下速度が減速される描写くらいあったってジブリなんだからそのくらいこだわっ

（しばらくお待ちください）

……ていうかChenowth君、頼むからジブリに押井監督ばりのディティールの細かさを求めないで下さい。
『耳をすませば』で大活躍だったバロン氏の本名も分かりましたしね。フンベルト・フォン・ジッキンゲン氏だそうで。
フンベルト　→　humbert　→　ハンバート　→　わが生命のともしび、わが肉のほむら。わが罪、わが魂。

バロン「ああ、この思春期の公園の中に、この苔むした公園の中に、私をそっと一人にしておいてほしい。
　　　　彼女たちを永遠にぼくのまわりに遊ばせておいてほしい。
　　　　彼女たちを絶対におとなにしないでほしい」

――なんかファンも多そうな作品ですし、これ以上妄想をここに展開してジブリファンから自己批判を求められるような事態になっても面白くないので、この辺で止めておきます。
でも面白かったです。猫。いつか原作も読んでみようかと思ったり。

8月 28日（日）

Oldthinkers unbellyfeel HnmSoc（挨拶）

どうも。「ダム工事反対運動以前に思想を形成されたために雛見沢社会主義の諸原則に対して充分な感情的理解を持つことができない」Chenowthです。
HnmSoc――雛見沢社会主義――つまり『偉大なオヤシロさまがあなたを見守っている』
連続怪死事件を訝りつつも、「二重思考」でそれを意図的に忘れ、御三家即ち愛情省・真理省・平和省。愛情省は園崎家。101号室は園崎家地下室ですよヒィヤッハァー！

魅音「わたしの指は何本見える？　圭ちゃん」
圭一「四本だ、四本！　他にどういえばいいんです？　四本だ！」
魅音「指は何本？　圭ちゃん？」
圭一「四本だ！　止めろ、止めてくれ！　どうしてこんなことが続けられるんです？　四本だ、四本！」
魅音「指は何本かね、ウィンストン？」
圭一「五本だ、五本！　五本！」
魅音「そうじゃないよ圭ちゃん、ごまかそうとしても無駄だよ。圭ちゃんは嘘をついている。まだ四本だと信じているね。――指は何本あるの？」
圭一「四本！　五本です！　四本だ！　どっちだっていいんです。ただこいつだけはやめてくれ！　痛いのだけはやめてくれ！」

――いやね、『ひぐらし』の作者である竜騎士07氏が「ひぐらしは雛見沢のシステムが分かれば解ける」みたいな事言っちゃったもんだから、それを真に受けて『雛見沢＝オセアニア説』をぶち上げてみたり。
ホラ、ひぐらしの舞台って1983年ですし。時代設定も近いでしょ？　（←言い訳がましい笑みを浮かべながら）

何事もなかったかのように話題をシフト。
少し前の話になりますが、『コイネコ』なる漫画を買いました。
表紙には猫耳少女の絵があり、帯には『集え、全国のネコミミストたち！』という激しく左翼のスメルを発散させた煽り文が踊るステキな装丁の漫画です。
その煽り文は『恋人（ルビ：カノジョ）が猫耳少女だったりするわけですよ！？』 と続くのですが、生憎と作中に登場する猫耳少女ナオは猫耳というか単純に人間に化けた猫です。
内容がアレだったら日本広告審査機構にタレ込んでやろうかと思ってましたが、とてもステキな猫物語だったので怒りを収め、萌えることひとしきり。猫耳少女だけでなく普通の猫もたくさん出てきます。
そんなわけで、ネコミミストよりも単なる“猫好き”に薦めるのが良いのではないかと思う次第。秋葉原のゲーマーズなんかで平積みされていたのを見るにそっちの猛者を客と想定しているようですが、どうにも販路を間違えてるような気が。

8月 31日（水）

アカになっても、いいんじゃないッ？（挨拶）

いくら何でもそれはいけませんよハルちゃん。
というわけでこんにちは。Chenowthです。

溜まってた迷惑メールをゴミ箱に放り込む作業をしていたら、ヤフーが一言メールを勝手に迷惑メールとして処理していたことが判明。腹を立てながら一言メールだけサルベージしていたところ、Andrew Cunninghamなる人物から以下のようなメッセージを頂いておりました。

『ああ！助かった。今、キノの旅を英語に翻訳中で「シエノウス」という単語はぜんぜんわからなかった。命の恩人になったみたいな感じマジで』

――文脈から察するに、ウチのサイトの「キノ辞典」が役に立ったというお礼なのでしょう。が、問題はそこではありません。
翻訳ですよ？
私が敬愛して止まない時雨沢先生の代表的著作『キノの旅』の翻訳作業に我がサイトが（非常に僅かながら）役に立ったんデスよ！？
ハラショー！　万歳！　両性生物のクソをかき集めた価値しかないこの駄文ハイムが、まさかこのような大プロイェクト（註：プロジェクト）に関わることになろうとは。
「もしかしたらスペシャルサンクスに俺の名前が載ったりしてンガッフッフ」とか激しく俗物的な思考を展開させつつも、まずはアンドリュー・カニンガム氏にエールを贈りたいと思います。頑張って下さい。

……これは書こうかどうか迷ったんですが、しかし氏の翻訳作業が正規の手続きを踏んだ上でのことなのかどうかちょっぴり疑問に思ったり。
まあ、人のお役に立てるのはこれ以上ない喜びですから。これはこれで。